【長泉緊縛強盗】実行役とみられる少年3人逮捕…“トクリュウ”による犯行の可能性高く…専門家が警鐘も(静岡)

12月、静岡・長泉町で発生した緊縛強盗事件警察は、実行役の少年3人を逮捕しましたが、その犯行はトクリュウによる可能性が高いことが明らかになりました。 パトカーが到着するとともに、現場から立ち去る犯人とみられる人物。12月、静岡・長泉町で現金約1000万円が奪われた強盗事件で、警察は4日、実行役3人を逮捕したと発表しました。 (記者) 「事件発生からおよそ2週間たち、規制線が外され犯人も逮捕されましたが、近隣住民からは早く解明して欲しいとの声が聞こえます」 閑静な住宅街で発生した緊縛強盗事件。実行役の逮捕を受け現場周辺の住民は…。 (近隣住民) 「正月を地域の皆さんもちょっと不安な形で過ごしていた。一刻も早く完全解決、それを願っているところですね」 この事件は、12月22日午前1時ごろ、長泉町の住宅兼店舗で、80代の夫婦が2階の寝室で寝ていたところに3人の男が押し入り、テープで手首を縛ったうえ口を塞ぎ、現金約1000万円を奪ったものです。 警察は、防犯カメラなどをもとに犯人を特定。4日までに強盗致傷などの疑いで、いずれも神奈川県在住の17歳の少年3人を逮捕。3人は会社員と左官工そしてフィリピン国籍の高校生でした。 3人は知人同士で被害者と面識はなく、県警は匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウによる事件の可能性が高いと発表したのです。 トクリュウとは、匿名で集められた実行役と指示役や手配役など首謀者との間に多くの人が介在し、様々な連絡手法がとられ、全容解明には時間を要するといわれています。 今回逮捕されたのは実行役の3人。現場付近の土地勘はないとみられていて、事件発生の2時間半前から現場付近を何度も下見する様子が現場周辺の防犯カメラにしっかりと映っていました。時には、外部と連絡を取っているのでしょうかフラッシュがたかれる様子も。 動きがあったのは犯人の姿がカメラに映った2時間後の午前0時40分すぎ。事件現場となった住宅兼店舗の2階の電気がつくと10分で消えます。すると外に出てくる一人の男。その後、残り2人も次々に出てくる様子が…。 一方で、被害に遭っていた夫が自力でテープを外し、警察に通報し事件が発覚。 (被害男性の通報内容) 『強盗被害にあった「早く金を出せ」と言われた』 すると、その電話の先では…。 (押し入った男) 『金どこだよ』 犯人たちの声も聞こえていたといいます。慌てだす犯人たち。その後、1台の車がやってきたのです。通報を受けた警察が現場に到着すると、犯人が現場から立ち去る様子も。 警察は、今回逮捕された実行役3人のほかに、運転手役もいるとみています。また、捜査関係者によりますと、実行役3人とは別の人物が偽名で借りたレンタカーで同乗現場に向かい、県外へ逃走したとみられることがわかりました。 警察庁のOBで兵庫県警の刑事部長なども歴任した棚瀬誠氏は…防犯カメラの様子からもトクリュウの犯罪の可能性が高いと指摘します。 (元警察庁 警視長 棚瀬 誠氏) 「窃盗や強盗に手慣れていないという印象もありましたので、率直に17歳、未成年の犯行だということには驚きはしない。特に静岡東部でもない神奈川在住の3人、しかも未成年で17歳ということに照らすと、闇バイトの印象が非常に強いです」 実行役のほかにも、指示役や運転手など複数の人が関与しているとみられていますが、犯人らは取り調べには応じているということですが、警察は捜査上に支障があるとし犯人の認否を明かしていません。一方で、実行役は17歳の少年。気になるのは指示役の存在です。今後の捜査の行方は…。 (元警察庁 警視長 棚瀬 誠氏) 「実行役から優位な情報というのを引き出そうとしてるんだと思います。供述が得られなくとも、彼らが持っているスマホであったり自宅にあるかもしれないパソコンの解析を通じて。上位の被疑者組織の中枢をめがけて捜査を進めていくということになります」 棚瀬氏は、首都圏を中心に犯行を重ねてきたトクリュウが、静岡といった隣県に犯行のターゲットを変えてきている可能性も指摘し 一層の注意を呼びかけています。

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