防諜司令部捜査団長が呂寅兄（ヨ・インヒョン）前防諜司令官から政治家ら主要人物に対する逮捕・拘禁の指示を受けたと国会で証言した。 キム・デウ防諜司令部捜査団長は１０日、国会国防委員会の懸案質疑に参加し「拘禁施設および逮捕と関連した指示は私が呂司令官から直接受けた」と話した。 キム団長は「初めて指示を受けたのは、Ｂ１バンカー内に拘禁できる施設があるのか確認しろという指示だった」と明らかにした。 Ｂ１バンカーは陸軍首都防衛司令部管轄指揮統制バンカーだ。有事の際に韓国軍の実質的な戦争指揮部の役割を担う軍事上の核心施設だ。 呂司令官が主要人物に対する逮捕と拘禁指示を与えたという証言が防諜司令部内部から出たのは今回が初めてだ。 国家情報院のホン・チャンウォン第１次長は１２月３日の非常戒厳当日に呂司令官が自身に逮捕対象者名簿を読み上げ、検挙に向けた位置追跡を要請したと暴露した。 逮捕対象者名簿は禹元植（ウ・ウォンシク）国会議長、与党「国民の力」の韓東勲（ハン・ドンフン）代表、野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）代表、朴賛大（パク・チャンデ）院内代表、金民錫（キム・ミンソク）首席最高委員、鄭清来（チョン・チョンレ）法制司法委員長、祖国革新党の曺国（チョ・グク）代表、ユーチューバーのキム・オジュンさん、金命洙（キム・ミョンス）元大法院長、権純一（クォン・スンイル）元最高裁判事らだとホン第１次長は伝えた。