CNN元司会者のドン・レモン氏、教会でICEへの抗議をライブ配信し逮捕 争う意向示す

(CNN) 米ミネソタ州セントポールの教会で今月行われた抗議活動に関連し、CNNの元司会者ドン・レモン氏と別の独立系ジャーナリスト1人が逮捕された。レモン氏は30日、連邦検察にかけられた容疑を争う決意を示した。 レモン氏は30日、保釈後にロサンゼルスの連邦裁判所前で記者会見し、「私はこれまでのキャリアすべてをニュース報道にささげてきた。今になってやめることはない」とコメント。「むしろ、真実に光を当て、権力者の責任を問う自由で独立したメディアが今ほど重要だったことはない」と語った。 レモン氏と独立系ジャーナリストのジョージア・フォート氏は今月18日、移民税関捜査局(ICE)に抗議する数十人が教会に押し入った時の様子をライブ配信した。礼拝は中断され、緊迫した対峙(たいじ)の場面が展開された。 連邦検察は、両ジャーナリストが教会を「占拠する形で襲撃」に加わり、礼拝者を威嚇したと主張している。 言論の自由を定めた合衆国憲法修正第1条の擁護団体や公民権団体は非難の声を上げ、米国内の報道の自由を萎縮させようとするトランプ大統領の試みだと主張した。 レモン氏はCNNの元アンカーで、現在はユーチューブなどで自身の番組の司会を務める。30日午後、ロサンゼルスの連邦裁判所に出廷した後に身柄を釈放された。 法廷に姿を見せたレモン氏は、薄い色のダブルスーツに同色のTシャツという姿だった。傍聴席にはパートナーの姿もあった。 連邦検察は法廷で「これは極めて深刻な重罪だ」と述べたうえで、レモン氏について「教会に突入する暴徒に自覚的に加わった」と指摘した。 検察はさらに、レモン氏は視聴者に向け、抗議の目的は礼拝者に精神的苦痛や不快感を与えることだと語っていたと指摘。保釈金10万ドルの支払いを求めるとともに、公判を待つ間、レモン氏に同様の行為を思いとどまらせる条件が必要だと主張した。 弁護側はレモン氏の保釈を求めた際、仕事上移動が必要だと訴え、レモン氏は59年間にわたり暴力的な行為とは無縁だったと説明した。レモン氏は争う意向だという。 レモン氏は自己誓約により保釈された。弁護団は、レモン氏は既知の証人や被害者、共犯者と接触しないとの条件に同意。裁判所が定めた条件により、海外渡航には許可が必要となるが、判事は6月に予定されている欧州出張を認めた。 レモン氏の次回出廷は来月9日、ミネアポリスで予定されている。 開示された大陪審の起訴状によると、レモン氏は他人の憲法上の権利を侵害する共謀、および宗教を実践する憲法修正第1条の権利の行使を意図的に妨げる暴力や脅迫を禁じたFACE法違反の二つの連邦犯罪に問われている。

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