モーター大手ニデックが工作機械大手の牧野フライス製作所に対して株式の公開買い付け(TOB)を実施するとの未公開情報を基にインサイダー取引をしたとして、東京地検特捜部は2日、中堅証券会社「三田証券」(東京都)の元取締役、仲本司容疑者(52)ら3人を金融商品取引法違反容疑で逮捕したと発表した。 他に同容疑で逮捕されたのは、いずれも会社役員の松木悠宣(44)、小林真之(39)の両容疑者。 逮捕容疑は、仲本容疑者は松木、小林両容疑者と共謀し、三田証券で取締役投資銀行本部長を務めていた2024年8月28日ごろ、ニデックが牧野フライスにTOBを実施することを知り、24年9月から24年12月の間、牧野フライスの株券計約33万株を計約23億円で買い付けたなどとしている。三田証券はニデックとの間で当時、TOBの代理人業務契約締結の交渉をしていたという。 ニデックは25年4月、牧野フライスに対してTOBを始めたが、牧野フライスは対抗策の実施を表明。ニデックは翌5月にTOBを撤回すると発表していた。【岩本桜、五十嵐隆浩】