退職代行サービス「モームリ」の運営会社の社長とその妻から違法に退職交渉に関する仕事の紹介を受けたとして、警視庁がきょう、弁護士ら3人を書類送検する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かりました。 この事件は、「モームリ」の運営会社「アルバトロス」社長の谷本慎二容疑者(37)と、妻で従業員の谷本志織容疑者(31)が、おととし7月から10月にかけて、報酬を得る目的で退職交渉に関わる法律事務を弁護士らに違法に紹介した疑いで今月2日に逮捕されたものです。 取り調べに対し、谷本容疑者と妻は「スキームについて弁護士に確認したら問題ないと言っていた」「弁護士法違反になるとは思っていなかった」などと容疑を否認しています。 その後の捜査関係者への取材で、警視庁が、▼東京・港区の「弁護士法人オーシャン」代表で弁護士の45歳の男性と、▼東京・港区の「弁護士法人みやび」の弁護士の48歳の男性らあわせて3人を、弁護士法違反の疑いで、きょう書類送検する方針を固めたことが新たにわかりました。 弁護士は、弁護士資格を持たない人物から仕事の紹介を受けることを禁じられていますが、3人は資格を持っていない谷本容疑者らが報酬を得る目的と知りながらも、谷本容疑者らから退職交渉に関わる法律事務の紹介を受けた疑いが持たれています。 「モームリ」の運営会社「アルバトロス」は、3年前から依頼者を弁護士らに紹介し、1件につき紹介料として1万6500円を弁護士側から受け取っていたとみられています。 また、紹介料は「アルバトロス」の実態のない労働組合に「賛助金」などという名目で振り込まれていたとみられ、違法な報酬のやりとりを隠す狙いがあったとみられます。 警視庁は、▼「アルバトロス」、▼「弁護士法人オーシャン」、▼「弁護士法人みやび」についても弁護士法違反の疑いで書類送検する方針だということです。