「ほどなく、お別れです」冠婚葬祭ビジネスの紹介ムービーを超えて〝気づき〟を与えてくれる

【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。退職代行サービス「モームリ」の運営会社の社長が3日に逮捕されました。弁護士らに退職交渉に関わる法律事務を違法に紹介した疑いがあるそうです。退職代行という斬新な新規ビジネスとして話題となっていただけに残念ですね。 そんなニュースに関連し、今週は身近なようで深くは知らない冠婚葬祭ビジネスにスポットを当てた6日公開の映画「ほどなく、お別れです」を紹介します。 同作は、作家の長月天音さんの同名ベストセラー小説が原作です。亡くなった人の声を聞くことができる力を持った主人公・美空は葬儀会社でインターンとして働くことに。美空の力を知る葬祭プランナーの漆原とともに、遺族も故人も納得できる葬儀に向き合っていく――というストーリーです。 今作はやはり故人との向き合い方がテーマ。人って、生きている間には言いたくても言えないことが誰しもあると思うんですよ。本音と建前で生きていますからね。現実に美空のような力を持った人はいませんが、大切な人が亡くなった時に、言えなかったことを一方的にでも口に出して話す。そうして自分の中でひとつの区切りをつけることって実はかなり大切なことなのではないかと個人的に感じました。 僕は今作のような一つの職業を題材にした映画をお仕事紹介ムービーと呼んでいます。世の中にはたくさんのお仕事がありますが、身近なのに業務の中身が実は分かっていない仕事の一つが、人の死を扱う種類のものだと思ってるんです。死というネガティブなイメージがどうしても付きまとってしまうんですけど、人はいつか亡くなりますからね。何度も立ち会うものでもないお葬式を扱いながらも、お仕事紹介ムービーの枠を超えて私たちに気付きを与えてくれる映画になっていると思いました。 また、映画のタイトルにも注目です。「ほどなく、お別れです」はいろいろな意味で捉えることができるんです。亡くなって天国に行ってしまうお別れという表現がある一方で、送る側も区切りをつけて次のステップに行く、自分自身の過去に対するお別れのニュアンスも込められていると感じました。 映画でありながら、社会勉強の側面も持ち合わせるのがお仕事紹介ムービーのストロングポイントです。お子さんも含めた大切な人とぜひ劇場でご覧になってほしいです。

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