広島県尾道市発注工事の入札で業者に予定価格を漏らしたとして、市上下水道事業管理者の被告(69)が官製談合防止法違反などの罪で在宅起訴された12日、市役所に衝撃が広がった。2年前にも職員が入札に絡んで逮捕され、再発防止策を講じていた中での事件。市幹部たちは事実確認などの対応に追われた。 平谷祐宏市長は出張から帰庁後の午後8時、緊急の記者会見で頭を下げた。「上下水道事業の運営全般を統括する責任者がこのような事態を引き起こしたことは慚愧(ざんき)に堪えない」と陳謝。「事実関係を確認し、厳正に対処する。市への信頼を失墜させ、心からおわびする」と述べた。 2024年の職員逮捕を受け、市は公正取引委員会から講師に招いて研修会を開くなど、対策に取り組んでいた。しかし再び事件が発覚。市契約課の杉原正行課長は「コンプライアンス(法令順守)の徹底を図ってきたのに、残念としか言いようがない。あってはならないことで今後の対応を考えたい」と表情を曇らせた。