大阪ミナミの繁華街・道頓堀のビルで17歳の少年3人が刺され、1人が死亡し、1人が重体となっている事件で、大阪府警は17日、無職の岩崎龍我(りょうが)容疑者(21)を殺人容疑で送検した。 その際、本人が留置場から出るのを拒否したため、同日午前、捜査書類のみを大阪地検に送ったという。 府警への取材でわかった。 今後、検察官が留置先の南署に出向いて調べを行うなどの対応がとられるとみられる。 刑事訴訟法では、警察などが容疑者を逮捕してから48時間以内に、身柄や捜査書類を検察庁に送るか、釈放しなければならないと定められている。 送検後、検察官が捜査を行い、24時間以内に勾留の必要性を判断する。必要な場合は裁判所に勾留請求する。 捜査関係者によると、岩崎容疑者は16日までは府警の取り調べには応じていたという。 岩崎容疑者は、14日午後11時55分ごろ、大阪市中央区心斎橋筋2丁目のビル1階エントランス内で、奈良県田原本町の会社員、鎌田隆之亮(りゅうのすけ)さん(17)の胸を刃物で刺すなどして殺害した疑いがある。 逮捕後の調べに「殺意はありませんでした。初めはナイフで威嚇するつもりでしたが、向かってきた男の胸付近を突き刺しました」と供述している。 捜査関係者によると、逮捕時に凶器とみられる折り畳み式のナイフを所持していたという。 鎌田さんの体の傷や、その場にいた人の話などから、岩崎容疑者が女性への迷惑行為を注意されて鎌田さんと口論になり、所持していたナイフで襲った疑いがあるとみて、詳しい経緯を調べている。(宮坂知樹、岡田真実)