タイ人少女人身取引事件 「ブローカー」を再逮捕、入管法違反容疑

東京都文京区の「マッサージ店」で働いていたタイ国籍の当時12歳の少女が人身取引被害者として保護された事件で、警視庁は、この店のマネジャーだったタイ国籍のプンシリパンヤー・パカポーン容疑者(38)=東京都練馬区=を出入国管理法違反(不法就労助長)の疑いで再逮捕し、17日に発表した。「(少女の)母親から短期滞在と聞き、日本で働けないことを知っていた」と容疑を認めているという。 容疑者はタイ人向けのSNSや知人を介し、国内外の30~40人のタイ国籍の女性をこの店に紹介していたといい、警視庁は「ブローカー」の役割を担っていたとみている。 保安課によると、容疑者はこの店の経営者の男(52)=児童福祉法違反罪などで起訴=と共謀して2025年6月28日~30日、資格外活動の許可を受けていない少女を店の従業員として働かせた疑いがある。 容疑者は、少女に、男性客相手のわいせつな行為をさせたとして児童福祉法違反(淫行させる行為)で1月に逮捕・起訴された。逮捕当初は容疑を否認していたが、その後認め「短期滞在のタイ人女性を雇っていた」と説明しているという。 少女は母親と昨年6月27日に来日したが、母親だけ2週間後に出国した。少女は一人取り残され日本で働かせられた後に保護され、12月にタイに帰国した。母親は人身取引に関わるなどした疑いで同月、タイ警察に逮捕されていた。 一連の事件をめぐり、警察庁や警視庁は今年2月、タイへ職員らを派遣した。警視庁によると、双方の捜査の補完など必要な協力について話し合ったという。 警視庁の担当者は「国境を越えた人身取引事案に対抗するために協力は必要不可欠。全容解明に向けて捜査を進める」としている。(太田原奈都乃)

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