鈴木亮平が主演を務める日曜劇場「リブート」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/TVerにて配信)の第6話が3月1日に放送された。第一章完結と銘打たれた怒涛の展開で、「」が日本と世界のトレンド1位に輝いた。(以下、ネタバレを含みます) ■黒岩勉氏のオリジナル脚本で極限の家族愛と再生を描くサスペンス 本作の脚本を手掛けたのは、鈴木が主演した「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021年)ほか、「グランメゾン東京」(2019年)、「ラストマン-全盲の捜査官-」(2023年)など日曜劇場枠での数々の話題作をはじめ、多彩な作品を生み出してきた黒岩勉氏。3年の構想を経た完全オリジナルで、極限の家族愛と再生を描く“エクストリームファミリーサスペンス”となる。 今回、鈴木が演じるのは身に覚えのない証拠で妻殺しの犯人として仕立て上げられた善良なパティシエ・早瀬陸と、裏社会組織ともつながっている警視庁捜査一課の悪徳刑事・儀堂歩。早瀬は、儀堂に顔を変えて生きるリブート(再起動)を提案され、真犯人を自らの手で見つけ出し、自身の潔白を証明するために決意した。第1話で顔を変える前の早瀬を松山ケンイチが演じたことが明かされて話題となったが、鈴木が中身は早瀬という難しい役どころを見せていく。 キャストはほかに、裏社会につながる会社の公認会計士を務めながら早瀬が儀堂になりかわる手伝いもした謎めいた幸後一香役を戸田恵梨香、一香が公認会計士をするゴーシックスコーポレーションの代表でありつつ裏社会で暗躍する合六亘役を北村有起哉、行き場のない若者への支援活動を行うNPO法人「しぇるたー」の職員にして合六の裏組織で実行役を務める冬橋航役を永瀬廉(King & Prince)、警視庁警務部の監察官・真北正親役を伊藤英明が演じる。 ■「正義の側の人間」という真北が秘密を早瀬に明かす 儀堂が100億円相当の商品を奪ったとして、取り返そうと合六の組織が儀堂の妻・麻友(黒木メイサ)を拉致。早瀬は儀堂とともに救出に向かうと決め、隠し持っている拳銃を取りに儀堂の部屋に立ち寄る。だが、儀堂の部下・足立(蒔田彩珠)のタレコミにより真北や捜査二課の土方(愛希れいか)たちに拘束されてしまう。 早瀬は、麻友が監禁されていることを訴えるが、警察が駆け付けた監禁場所はもぬけの殻。警察内部にいる合六のスパイによって一足先に情報がもたらされたようだった。ところが儀堂の部屋から疑わしいものは何もでなかったとして開放される。帰ろうとした早瀬に、真北が声を掛けた。 儀堂の部屋にあった拳銃を捜索の前に回収していた真北は、思いがけないことを明かす。 真北は、5年前に儀堂が警察情報を流す代わりに冬橋から金を受け取っていることをつかんだが、逮捕せずに取引をすることにした。冬橋のバックにいる合六とつながっている、真北が“クジラ”と呼ぶ大物政治家を捕らえる確実な証拠を見つけるというものだ。 半年前に休暇から戻った“儀堂”を怪しみ、ひそかに指紋を採取して“儀堂”が早瀬であることを知っていた真北。これまで早瀬に執拗に絡んでいたのは、なぜなりすましているのか、自分のことをどれだけ知っているのかを見極めるためだったのだ。そして表向きは儀堂を疑っているように見せ、その裏では早瀬を守ることにもなっていた。 だが、捜査二課の疑いが儀堂に向いたことで、真北の立場もより危ういものになっている。「僕は合六と、彼の背後にいるクジラを追っている正義の人間ですから」と言う真北だが、麻友の救出には協力できないと突っぱねた。たとえそれで合六を逮捕しても、クジラによって不起訴になってしまう。真北は「多少の犠牲を払っても、より多くの市民を守る。これが僕なりの正義です」と語った。 真北が狙う、次の総理ともいわれるほどの大物らしいクジラとは誰なのか。そこで思い返されるのが、第3話。合六が議員会館を訪れるシーンで、彼が入った部屋のネームプレートには「真北弥一」と書かれていた。名字から真北の家族、あるいは一族である可能性が高いが、彼がクジラなのか。 ■儀堂がまさかの自白 真北のもとを去ろうとした早瀬に儀堂から連絡が入った。麻友が監禁されている場所を突き止めたというものだったが、場所を送ると言ったあとに「これは罠だ。早瀬来るな!」と儀堂が叫んだ。 実は、早瀬が警察に拘束されたあと、単身で合六の自宅に乗り込んだ儀堂だったが、すきをついて捕らわれてしまったのだった。 一香からも「家族のもとに戻りたいなら絶対に来ないで」とメッセージが届くが、早瀬は向かった。 100億の商品を取り戻したい合六は、手下の冬橋にコンテナの中にいる薬で眠らせた麻友に向けて発砲させる。焦る儀堂とともに早瀬も、一香にだまされたと訴える。 実際には麻友は薬で眠らされて自宅にいた。儀堂たちはホッとするものの、100億を預けてくれた香港マフィアに犯人の命を差し出さなければいけないと合六。儀堂と早瀬、どちらにするか。早瀬を処分するほうに傾いたとき、一香が「100億のありかを儀堂から聞き出してみせる」と申し出る。 コンテナの中で一香と話し、出てきた儀堂は「俺がやった」と自白。「どっちみちあんたは殺される。悪徳警官に成り下がって腐った人生を送った挙句に、一般人を巻き込むなんて寝覚めが悪いだろ」と説得され、「最後に刑事の正義を示そうと思って」と言った儀堂は、凶弾に倒れた。 ■一香が本当の狙いを早瀬に打ち明け、協力を求める 合六に命じられて儀堂の遺体を埋めた早瀬が、儀堂のマンションに戻ってくると、一香がいた。儀堂に自白させ、自分を助けた理由を問う早瀬。すると一香は「あなたを守るって約束したから」と返事する。 信じない早瀬に「もうごまかしてても意味ないか」とつぶやいた一香は、過去を明かす。合六の息がかかったラウンジで働いていたとき、早瀬の妻・夏海(山口紗弥加)と知り合い、病気の妹のために大金が必要だと泣きついて10億を盗んでもらったのだと。夏海を殺したことは明言しなかったが、組織の金庫番だった夏海の地位が欲しかったとも。 さらに、驚きのことを暴露した。最初は妹を救うためだったが、「裏社会の莫大な金を知って世界が変わった」という一香は、「合六の組織を乗っ取る」のが目標となった。そのために使いやすい早瀬のほうを残し、協力させることにしたのだった。 「組織を握ったら、家族の安全は保障する」と怪しく言い放った一香。それに似た言葉をラストで真北も言った。「組織とクジラを潰せば、あなたと家族の安全は保障します」と。 本物の儀堂が命を落とすという衝撃の第一章幕切れ。そして一香が妻を殺したと思う早瀬は、恐ろしいほどの強い覚悟を固めていた。「ここからが本当のリブートだ」と新たな戦いの火ぶたが切られることになった。 ただ、コンテナの中で一香が儀堂に「あんたに頼みがある」と言ったところまでは映し出されたが、その後のことは儀堂が合六に語ったというだけで、真偽は分からないのが実のところ。一香はやはり謎めいたまま、第二章で敵討ちの相手となる。 SNSは「」がトレンド1位となるまでに反響で沸き、「怒涛の展開すぎた」「いつにも増してヒリヒリ」「展開読めなさすぎてドキドキ」「感情が追い付かない」といった感想が寄せられた。ほか、「一香の本性っぽいの出た」と「私はまだ一香があの本性だけじゃないって信じてるよ」と相対する声に加え、「真北もどこまで本当なのか」と疑っている声もあった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部