NHKの井上樹彦会長は18日の定例記者会見で、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でテレビ中継がなく、米配信大手ネットフリックスが独占したことについて「配信業者と競争するだけではなく、連携を含めた新たな提供の形の模索も検討すべきだ」と述べ、「今後、関係者の間で前向きな議論を行う場が設けられる必要があるのではないか」との考えを示した。 井上氏は「個人的な考え」としながら、「放送権料の高騰によって、国民的スポーツイベントを視聴する機会が限られてしまうことは、競技普及の面からも好ましいことではない」と述べた。 報道局スポーツセンター職員が不同意性交等の疑いで警視庁に逮捕されたことには「報道機関として最も大切な信頼を揺るがすもので、言語道断」と述べ、謝罪した。 その上で井上氏は「(逮捕後に)関連団体の社長らが集まる会があり、人権を第一に考え、公私において法令を順守するとともに、高い倫理観に基づく責任ある行動を取ることを全役職員、社員に徹底させるよう強く求めた」と説明。「NHK倫理行動憲章では、(職員同士が)お互いの目配りに努めること、不適切な行為には毅然(きぜん)と対応し、必要に応じて上司または通報窓口などに連絡相談することを明記している。これから実施する研修と勉強会で、改めて事件の重大性を認識させ、この倫理行動憲章の順守、徹底を図っていきたい」と述べた。