ロンドン北部で救急車4台に放火、反ユダヤ主義のヘイトクライムとして捜査

英ロンドン北部ゴルダーズ・グリーンで23日未明、ユダヤ系救急サービスが所有する救急車4台が放火された。ロンドン警視庁は、「反ユダヤ主義的なヘイトクライム(憎悪犯罪)」として対応していると述べた。 消防当局によると、消防隊は23日午前1時40分ごろ、ゴールダーズ・グリーンのハイフィールド・コートに出動し、「ハツォラ」の救急車4台が燃えているのを確認した。 ハツォラは、ユダヤ系住民に緊急医療対応や病院への搬送を無償で提供する大規模な非営利のボランティア組織。ゴールダーズ・グリーンはユダヤ系住民が多く、同地域のハツォラは1979年から活動している。 消防当局によると、消防車内の複数のシリンダーが爆発し、隣接する集合住宅の窓が破損したという。 現場には消防車6台と消防隊員約40人が出動し、火は午前3時6分に鎮圧された。 この地域の警察活動を主導しているサラ・ジャクソン警視は、「現在、監視カメラ映像を調べており、インターネットに投稿された映像も把握している。現在の初期段階では、3人の容疑者を捜そうとしている」と述べた。 「この事件が地域社会に大きな不安をもたらすことは承知している。警察官が現場にとどまり、緊急の捜査を進めている」 警察は「宗教指導者らと連絡を取り」、「地域のパトロールを増やしている」という。 周辺の住民は念のため自宅から避難し、約30人ほどが地元のシェルターに移動した。また、道路の封鎖も続いている。 警察によると、負傷者はいない。一方で、逮捕者もなく、警察は情報提供を呼びかけている。 現場にいた近隣住民のウシ・グロス氏はBBCに対し、午前1時半過ぎに「爆発音」を聞き、「4台の救急車」が燃えていたと語った。 グロス氏は、「私たちはみんな(中略)地域の救急車を狙った放火で起こされた」と述べた。 地元住民で議員のシモン・ライド氏は、ハツォラの救急車はシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝施設)の隣に置かれていたとBBCに語った。 「ハツォラの救急車センターが攻撃を受けたと知らされた。それはシナゴーグのすぐ隣にある」と、ライド議員は避難所から話した。 ユダヤ教正統派のシナゴーグ、マクジケ・ハダスはハイフィールド・ロードに位置している。 「非常に衝撃的だが、驚くことではない」、「ユダヤ系コミュニティーは、自分たちが置かれている危険を十分に認識している」とも、ライド氏は語った。 BBCは同地域のハツォラにコメントを求めている。 (英語記事 Four ambulances set on fire in London in suspected antisemitic hate crime)

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