人権団体「ジャスティス・フォー・ミャンマー(JFM)」は25日、ミャンマー軍事政権トップのミンアウンフライン国軍総司令官の家族による高級住宅購入を巡り、タイ当局に対して購入の経緯を調査するよう求めた。また、制裁の抜け道があるとして欧米諸国に制裁の徹底を要求した。 JFMによると、家族が購入したのはタイ証券取引所(SET)上場の不動産開発会社チャーン・イサラが首都バンコクのラマ9世通りに開発した高級一戸建て住宅事業「イサラ・レジデンス・ラマ9」の戸建て住宅。購入額は9,800万バーツ(約4億8,000万円)に上る。 購入は、ミンアウンフライン氏に近く、22年にタイで逮捕されたミャンマー人実業家トゥンミンラット氏(24年に無罪判決)が逮捕前に仲介したとされる。 JFMは、外国人による土地購入が認められていないタイの法律を回避するために設立された会社「エメラルド・プリンセス(Emerald Princess Co., Ltd.)」が購入先となっているが、実際にはミンアウンフライン氏の息子アウンピェーソン氏の妻で、欧米からの制裁を受けていないミョーヤダナタイク氏が購入したと指摘した。その上で、タイ当局に対し、名義借りによる違法な土地購入について捜査するよう求めた。 特に、ミンアウンフライン氏が欧米からの制裁を受けていないミョーヤダナタイク氏を抜け道として利用している点を問題視。ミンアウンフライン氏の妻チューチューラー氏と合わせ、米国、英国、欧州連合(EU)、カナダ、オーストラリアに両氏への制裁を求めた。