サッカー北中米W杯は「弾圧の舞台」となる恐れ、アムネスティ報告書

【AFP=時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは30日、今夏に米国、カナダ、メキシコで共催されるサッカーW杯北中米大会が「弾圧の舞台」となる恐れがあると警告する報告書を発表した。 英ロンドンに拠点を置く同団体の報告書「Humanity Must Win」は、国際サッカー連盟(FIFA)と共催国に対し、観客、選手、その他のコミュニティーを守るための緊急措置を講じるよう求めた。 FIFAは、誰もが「安全で、包摂され、権利を自由に行使できる」大会を約束しているが、アムネスティは、その約束が3か国すべての現状、特に全104試合の4分の3を開催する米国の状況と「著しく対照的だ」と指摘した。 ドナルド・トランプ政権下の米国は、多数の強制送還や恣意(しい)的な逮捕、そして「準軍事的」と形容される移民・税関捜査局(ICE)の作戦によって「人権の緊急事態」に直面しているとアムネスティは述べた。 ICEの局長代理は2月、同局が「W杯全体の安全保障体制の重要な一部となる」とコメントしている。 アムネスティは、公開されている開催都市の計画のいずれにも、観客や地域住民をICEの作戦からどのように守るのかが示されていないと指摘している。 今年のW杯に出場するコートジボワール、ハイチ、イラン、セネガルの4か国のサポーターは米国への渡航禁止対象となっており、イングランドや欧州各地のLGBTQ+のファングループは、特にトランスジェンダーのサポーターに対するリスクを理由に、米国での試合には参加しないと表明している。 報告書は「このW杯は、かつてFIFAが評価した『中程度のリスク』の大会とは大きくかけ離れたもので、当初掲げた約束と現在の現実の間に広がる溝を埋めるために緊急の取り組みが必要だ」としている。【翻訳編集】 AFPBB News

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