全身骨折の「キャリーケース死体」…20代の娘婿、妻にも手をかけていた=韓国

「うるさい」という理由で義母に暴行をふるって殺害し、妻とともに遺体をキャリーケースに入れて川に捨てた娘婿に対し、尊属殺害容疑が適用された。 大邱(テグ)北部分署は1日、50代の女性Aさんの死亡事件に関連し、20代の娘婿B容疑者に尊属殺害と死体遺棄の疑いを、20代の娘C容疑者に死体遺棄の疑いをそれぞれ適用し、同日中に拘束令状を申請する予定だと明らかにした。 警察によると、娘婿のBは18日、「皿洗いの音がうるさく、普段から物の整理をまともにしない」としてAさんを暴行し、死亡させた疑いがもたれている。娘のCは母親が死亡すると、Bに引きずられる形で死体遺棄に加担したと供述した。Bは日頃から義母だけでなくCにも家庭内暴力をふるっており、実際にCの体のあちこちに打撲の痕があることが調査で分かった。 国立科学捜査研究院がこの日午前からAさんの遺体を予備解剖検査を行った結果、推定死因は外力による多発性損傷死であることが明らかになった。大邱北部分署の関係者は「肋骨や骨盤など多数の部位で多発性骨折が発見された」とし、「薬物や毒物などを服用したか、追加の精密検査も実施する予定だ」と述べた。 警察はBに対し、通常の殺人罪ではなく尊属殺害罪を適用した。刑法上、実の娘はもちろん、娘婿にも尊属殺害が適用される。通常の殺人は5年以上の懲役刑から始まるが、尊属殺害は刑がより重い。死刑や無期懲役、または7年以上の懲役刑に処するよう規定されている。 警察によると、3人は昨年9月にBとCが結婚した直後から一緒に暮らしてきたことが分かった。当初は慶尚北道慶山市(キョンサンブクト・キョンサンシ)に住んでいたが、今年2月に大邱市中区のワンルームタイプのオフィステルに引っ越した。3人が居住していたオフィステルは月借りで、娘婿の名義になっている。亡くなったAさんの夫は別の地域に住んでおり、犯行の事実を知らなかったという。 これに先立ち、昨年一度「Aさんが家出した」という届け出があったが、これはAさんの夫が、Aさんが娘夫婦と暮らすと言って出て行ったきり連絡が取れなくなったため警察に通報したものと把握された。当時、Aさんの居場所が確認されたことで、該当の事件は終結していた。 B夫婦は31日午後9時、大邱市中区の居住地で緊急逮捕された。同日午前10時30分、北区七星洞(プック・チルソンドン)の潜水橋(チャムスギョ)の下にある新川の川沿いで運動していた住民が「水の上に不審な大きなかばんが浮かんでいる」と警察に通報してから10時間30分後のことだった。警察がキャリーケースを回収したところ、中から、水に浸かっていた影響で外観がやや変形した女性の遺体が見つかった。キャリーケースは銀色の1人用のもので、内部からは身分証などの所持品は見つからなかった。 警察は遺体から採取した指紋やDNA鑑定で、亡くなった女性の身元を特定した。その後、被害者の足取りを捜査すると同時に、新川周辺や居住地の防犯カメラ映像などを確保・分析し、18日昼に娘と娘婿が自宅から被害者の遺体が入ったキャリーケースを持ち出し、発見場所から遠くない新川上流に遺棄する場面を確認した。夫婦はキャリーケースを転がして徒歩で遺棄場所まで移動したことが調査で分かった。 警察によると、逮捕された2人はキャリーケースを遺棄する場面が映った防犯カメラ映像を見てすぐに犯行を認め、娘婿のBが暴行を加えたことで亡くなったようだと供述した。

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