「大臣に事前報告無かったのが問題」とする小泉大臣は当日Xに写真投稿「そもそも問題意識あったのか?」記者に詰められ答えは 自衛官の自民党大会歌唱問題

小泉進次郎防衛大臣の17日の記者会見で、自民党大会での自衛官歌唱問題についての質問が相次いだ。 焦点となったのは、「事前に報告が無かった」ことを問題とする小泉大臣だが、事前に上がっていれば参加を認めなかったのか、そもそも自衛官参加を問題だと思っていたのか?という点だった。 会見ではまず記者が「木原稔官房長官が『政務三役(大臣、副大臣、大臣政務官)などに情報が上がっていれば別の判断もあった』と国会で答弁した。(小泉)大臣は14日の会見で、『大臣まで情報が上がっていたら出席を認めていた?』と問われ、『仮定の質問には答えない』と回答したが、改めて自身やほかの幹部まで報告が上がっていれば隊員の出席を認めなかった可能性はあったのか?」と質問。 これに小泉大臣は「今回の件については自衛隊法違反にあたるものではありませんが、私が事前に報告を受けていなかったように、私を含む幹部への報告や関係部署の情報共有について反省すべき点があったと認識しています。その上でお尋ねについて、一般論として申し上げれば、政党の行事への自衛官の参加は個別具体的に判断されるべきものであることから、仮に情報が上がっていれば別の判断もあり得たと考えています。いずれにせよ自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも、今後は幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底してまいります」と答えた。 その後別の記者が「大臣や幹部まで報告が上がってこなかったのはなぜか?現状の報告体制を教えてください。今後情報共有を徹底するとしているが、具体的にどう改善していく考えか、現時点の再発防止策の検討状況を教えてください」と質問。 小泉大臣は「一般的には現場の部隊や機関から幕僚監部に報告が行われ、その後必要に応じ幕僚監部から内部部局に報告されるのが通例です。今回の件については、イベント会社から出演依頼を受けた自衛官から所属部隊を通じて陸上幕僚監部に相談があり、その後陸上幕僚監部から内部部局にも相談が行われました。そして自衛隊法上の評価について事務的に確認し、今回の歌唱は自衛隊法に違反するものではない旨を確認したものです」と説明。 続けて「今回の件については、私が事前に報告を受けていなかったように、私を含む幹部への報告や関係部署の情報共有について反省すべき点があったと考えており、自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも、今後は幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底してまいります」と答えた。 これに対し記者は「木原官房長官が防衛大臣時代に、海自の潜水艦手当の不正受給問題で、警務隊が隊員を逮捕していたことが大臣にあがっていなかった問題があった。伝達体制が機能していない状況が続いていることをどう受け止めるか」と質問。 小泉大臣は「やはり組織というのは様々な課題もありますし、特に防衛省・自衛隊、約25万人という大変非常に大きい組織の中ですから、例えば1度こういったことが起きて、何かを行えばそれで組織上の課題がすべて解決をする、もしくは完全な姿に完成されるというものではないと考えていますので、例えば平素から行っている様々な研修や教育の機会など、あらゆる機会をとらえて報告や情報共有の重要性を伝えていく、こういったことが大事なことだと考えています」と答えた。 記者はさらに「木原長官は『法律に違反することと政治的に誤解を招くことがないかは、別問題で、しっかり反省すべき』と国会で述べている。今回の件について自衛隊の政治的中立性に誤解を与えかねないという問題意識はあるのか?」と質問。 小泉大臣は「今回の件については自衛隊法違反にあたるものではありませんが、法的な問題と政治的に誤解を招くようなことがないかというのは、別問題だと考えています。私が事前に報告を受けていなかったように、私を含む幹部への報告や関係部署の情報共有について反省すべき点があったと認識しており、自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも、今後は幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底していきたいと思います」と答えた。 「事前に報告を受けていなかった」を何度も口にする小泉大臣に対し、ここで記者が取り上げたのが、小泉大臣が自民党大会当日、自衛官の歌唱についてXに投稿し、のちに削除したことだ。 記者は「削除の理由は先日説明があったが、そもそも投稿したのはなぜか?もし誤解を招く疑念があると考えるのなら、大臣が写真を撮影して投稿することも政治的中立性に疑念を招きかねないが、この点、問題意識はあったのか?」と質問した。 これに小泉大臣は「先日もお答えをしたとおり、ご指摘の投稿の取り消しについては投稿後、念のため事実関係を確認するため、一旦その投稿を取り消すこととしたものです。また防衛省として省内関係部署の情報共有がよりスムーズに行われるよう徹底すべき一方で、やはり当該隊員個人に対して、様々な負担をかけたくないと、こういった思いからも削除すべきだと、そういったふうに考えました」と答えた。 直接答えなかった小泉大臣に記者は「削除の理由は分かるが、そもそも投稿した際に問題意識があったら写真を撮ったり投稿したりはないと思うが、当時、問題意識はあったのか?」と重ねて質問。 小泉大臣は「当日お2人来られていたので、服務の問題も確認をしたということをその場で私は確認しましたので、その状況でそういうふうに確認があったんだなと思ったんですが、やはり私のほうまで上がっていなかった、そしておそらく私まで上がっていなかったことを当該隊員も知らなかったと思うんですよね。ですので、今の状況から考えてみたら、やはりこれは隊員が悪いことではないですから、やはり組織としてしっかり報告が上がってこなかった。このことを率直に受けとめて、以後こういうことがないように対応していきたいと。なので事実確認、よく確認する必要があるなと思いましたので、削除したということです」と答えた。 記者は「当日は現場で服務の問題がないか確認したうえで、その時は写真を撮ったりしても大丈夫だろうと判断したということか?」と質問。 小泉大臣は「事務的に服務の判断を確認をしたという上での参加というふうに私は聞いていましたんでね」と答えた。 記者はさらに「陸幕長には事前に報告が上がっていたが、責任についてどう考えるか?野党からは政治が非を認めるべきだとの意見もあるが大臣の自身の責任をどう考えるか?」と質問。 小泉大臣は「この前、参議院の外交防衛委員会の場でもお答えしたとおり、組織で何かあれば、それは組織の長たる大臣の責任なのは当然のことです。今後とも自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも、幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底させていくことが、防衛大臣である私の責任だと考えています」と答えた。 続けて「陸上幕僚長については、先日の自身の会見において『結果としてさまざまな受け止めが生じていることを認識して、隊員一人ひとりが国民の信頼の上に成り立っている組織の一員であるという自覚を持って適切に行動するようにしたい』と述べたと承知しています。そうした自覚を踏まえながら引き続き職責を果たすことが重要であると考えています」と答えた。(ABEMA NEWS)

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