埼玉・所沢の強盗致傷事件で公開手配の男を逮捕 仙台や新潟に移動か

東京、埼玉で相次ぐ強盗致傷事件で、埼玉県警は7日、公開指名手配していた住所職業不詳、森田梨公哉(りきや)容疑者(24)を強盗致傷と住居侵入容疑で逮捕し、発表した。森田容疑者は同県所沢市で事件を起こした後に仙台市へ移動したとみられ、7日夕に新潟県柏崎市で身柄を確保されたという。 捜査1課によると、森田容疑者は他の人物らと共謀し、1日未明、所沢市の住宅で80代の夫婦を縛るなどしてけがをさせ、現金約8万円を奪った疑いがある。4人が住宅に押し入ったとみられ、3人はすぐに逮捕されていた。 森田容疑者は事件後、東京都小平市の新小平駅付近に行き、さらにタクシーで東村山市内に移動。その後はタクシーを複数回乗り換えて埼玉県内を転々とし、JR大宮駅から新幹線に乗って1日深夜に仙台駅に到着したという。 7日午後4時ごろ、新潟県柏崎市で同県警の警察官が特殊詐欺に関与した可能性がある男を追跡。男が乗ったタクシーを停車させ、職務質問したところ、自ら「森田梨公哉」と名乗ったという。 県警は森田容疑者の認否を明かしていないが、捜査関係者によると、森田容疑者は「4人でガラスを割った」などと供述。また、9月30日に東京都国分寺市であった事件についても関与をほのめかす供述をしているという。 両都県では9月中旬以降、SNSなどを通じて緩やかに結びつく「匿名・流動型犯罪グループ」(匿流)による強盗致傷事件が4件相次ぎ、これまでに実行役の男ら約10人が逮捕されている。県警は、男らが闇バイトに応募して集まったとみている。(浅田朋範)

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