勤務する県立高校で女性の着替えを盗撮した疑いで男性講師が逮捕された事案を受け、栃木県教育委員会は4月30日、宇都宮市内で臨時の校長会を開いた。県内では昨年も県立高校内で盗撮があり、県教委が再発防止に取り組む中で今回の被害が発生。中村千浩教育長は「本県の教育そのものが極めて危機的な状況にある」と危機感をあらわにした。 県内では昨年も、県立高校で男性教諭が小型カメラを設置して盗撮したとして逮捕され、その後有罪判決を受けた。 県教委は同年12月、盗撮防止のガイドラインを策定。盗撮用カメラの存在を想定した校内の定期点検▽鍵の管理と施錠の管理体制整備▽教職員の出勤・退勤の記録▽教職員の休日、深夜の校内への出入りの管理――などを定めた。 4月30日の校長会では、県教委が改めてガイドラインを校長らに配布し、順守の徹底を求めた。 校長会後、記者団の取材に応じた中村教育長は、被害が起きた県立高校について「毎月の点検は行っていたが、ガイドラインに沿った施錠管理や(教員の)勤務状況の確認などに漏れがあった」と明かした。スクールカウンセラーが被害者の心のケアにあたり、校長が被害者家族に謝罪したという。 中村教育長によると、県教委は今回の事案を受けて全県立校で校内点検を実施。再発防止について「さらに踏み込んだ、より実効性のある取り組みを考えたい」と話した。 今回の被害は4月、県立高校の女子生徒が校内で小型カメラを発見し発覚。県警は同月23日、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)容疑で、同校に勤務する30代の男性常勤講師を逮捕した。宇都宮地裁が24日付で勾留請求を却下し、男性講師は同日、釈放された。任意で捜査を進めるとみられる。【白川徹】