新しい八代市の庁舎は2022年に完成しました。2016年の熊本地震で被災したため、総事業費約171億円かけて建てかえられました。 この建設工事を118億円で落札したのが、前田建設工業を代表とする共同企業体です。手を挙げた唯一の企業で、落札率は99.9%でした。 ■「一言一句、変更することなく」 業者選定に不正はなかったか、議会が設置した調査特別委員会で職員が「業者を選んだ基準」について証言しました。 職員の証言「(選定基準案は)"天の声"によるもので、一言一句、変更することなくこの案に従って行うように と」 また別の元職員は、落札された後の成松市議からの要求について、こう証言しました。 業者の選定に関わった元職員「(成松市議が)対面に座って開口一番『頼むバイ』と。何のことか一瞬、分からなかった。『受注額が足りない』と。試しに『いくら足りないんですか?』と聞いたら『10億から11億』と」 ■容疑者宅で受け渡しか 現職議員が逮捕された事件、警察は、園川容疑者が前田建設工業に「成松という有力議員がいる」と紹介したとみています。そして、松浦容疑者の自宅で前田建設工業側から3人に、6000万円が渡されたとされています。 警察は、成松市議が、入札の評価基準について便宜を図ったとみています。 ■市議の指示は… 警察は「前田建設工業が希望する評価基準」を採用するよう、成松市議が担当職員に指示したとしています。さらに、前田建設工業が約11億円を利益にできるよう、外構工事の追加発注などをするよう、指示したとみられています。 なお、前田建設工業の贈賄については時効が成立しています。