「田鎖ブラザーズ」兄弟で真相解明 殊勲・稔が〝業界用語〟を使わなかった背景と人物像

8日放送されたTBS系ドラマ「田鎖ブラザーズ」第4話で、田鎖兄弟の兄・真(岡田将生)と稔(染谷将太)による連係プレーで放火殺人事件と1年前の金塊強奪事件を一挙解決。〝影の主犯格〟判明への端緒を開いたのは稔だった。 自宅が放火され死んだ水澤は、1年前に秋田で4億円相当の金塊が強奪された事件の容疑者男女4人のうち1人だった。2つの事件がつながり、強奪メンバーの平中も遺体で見つかる。情報がまったくない「東郷」なる男が、一連の事件のキーマンと目された。 捜査一課検視官の稔は平中殺害現場の足跡解析から、平中より東郷の歩幅が明らかに小さいことに疑問を抱く。2人に面識はないのに、遺体に防御創がない。強い殺意がうかがわれるにもかかわらず、浅い刺し傷が複数あることも不可解。こうした状況から「東郷は女性」と判断した稔は、所轄刑事の真に伝える。真は独自に金塊がヤミ売却される現場をつかみ、急行すると、そこにいたのは4人組一員の横倉(石川瑠華)。「東郷」は横倉がでっち上げた架空の人物で、自らがその役割を演じていた。田鎖兄弟の連係で真相にたどり着いた。 稔は、同僚の桐谷(内田慈)に「駐車場の足跡が少し気になって…」と明かしていた。「そくせき?」と返す桐谷に「雨だったので縁部の足跡しか残っていない――」と続けた。 一般的に警察ドラマなら、ここで「ゲソ痕」という〝業界用語〟が使われるところ。代表格が1月に完結したテレビ朝日系「科捜研の女」シリーズで、「ゲソ痕」はひんぱんに聞かれた。同番組へのオマージュが見られた1月期のテレビ東京系「元科捜研の主婦」でもゲソ痕捜査に焦点を当てた放送回があった。 稔が「ゲソ痕」ではなく「足跡(痕)」を繰り返した背景には、兄弟の両親が殺害された未解決事件がある。その犯人逮捕が2人の悲願。法医学者を目指していた稔の人生も大きく変わり、警察へ。ただ、その世界にどっぷりハマっているようには見えない。業界用語を使わないのも、稔なりの〝こだわり〟の表れとも考えられる。

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