「ぜひ若い世代にも知ってもらいたい」“老々介護”60%超の時代…「介護に疲れた」福島市で起きた殺人事件 福島

福島市で起きた殺人事件で、逮捕された男は「介護に疲れた」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。 殺人の疑いで逮捕されたのは福島市の無職、井上巧容疑者・82歳です。 井上容疑者は10日、自宅で寝ていた妻の悦子さん(76)の頭部をバールで複数回殴ったあと、両手で首を絞めて殺害した疑いがもたれています。 捜査関係者によりますと、井上容疑者は警察の調べに対し、「介護に疲れた」という趣旨の供述をしています。 また、悦子さんは足が悪く、井上容疑者が長年、介護をしてきたとみられています。 82歳の夫が76歳の妻を介護するいわゆる “老々介護”の状態だったとみられる今回の事件。 厚生労働省の調査では、65歳以上の高齢者同士で介護する“老々介護”の割合は年々増えていて、直近は6割以上に。 そして、介護する側による殺人事件は毎年発生していて、おととしには全国で7件起きています。 ■福島学院大学 遠藤寿海教授 「共倒れしやすい。高齢者なのでどうしても体力的に落ちてくるし、介護をしているとすごく疲れやすい」 高齢者福祉の専門家によると介護を始めた時は不安がなくとも、加齢とともに体力が低下し、疲労が蓄積していくといいます。 「共倒れ」を防ぐ為には地域包括支援センターや介護保険を利用するなど公的な機関のサポートを受けることを選択肢に入れて欲しいと話します。 ■福島学院大学 遠藤寿海教授 「地域で暮らされている高齢者の相談窓口としては地域包括支援センターがある」「電話番号は何番かを知っておく、何かあったときには連絡できるのを高齢者が知っておくのが大事」 ただ、こんな課題も… ■福島学院大学 遠藤寿海教授 「他人に入って欲しくない 家の中を見られたくない 自分はまだ介護のサービスは必要ない気持ちがある、家族だけで抱え込んでしまうことが起きやすい」 自宅で介護する人の孤立を防ぐためには。 ■福島学院大学 遠藤寿海教授 「地域の中で支えられるだけじゃなくて、自分も見守りの目になって行くような感じで 元気なうちに参加していればいざ自分が見守られる側になったときにごめんね、よろしくねと言える」「自分の親やおじいちゃんおばあちゃんに伝えられるとさらにいい、ぜひ若い世代にも知ってもらいたい」

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