フィリピン上院で銃声、ICCが手配の元警察長官巡り混乱か 死傷者なし

フィリピン上院で13日、銃声が響き、悲鳴が上がった。騒ぎの直前、議員の1人が自身の逮捕が差し迫っているとして、人々に行動を呼びかけていた。 元警察長官のデラロサ上院議員はフェイスブックに投稿した動画で、「もう1人のフィリピン人がハーグに連行されるのを許すな」と訴えた。国際刑事裁判所(ICC)は12日、人道に対する罪で同議員に対する逮捕状を公表した。同議員はその後、上院内の自身の事務所に身を寄せている。 ドゥテルテ前政権が推進した血なまぐさい麻薬戦争において、当時警察長官だったデラロサ議員は、取り締まりの中心人物だった。同じ罪に問われたドゥテルテ前大統領は昨年ICCに移送され、裁判を待っている。デラロサ議員は、違法な殺害への関与を否定している。 銃声の後、武装した治安当局者らが上院内にいる様子が確認された。 レムラ内相は、誰が発砲したのか確認を進めていると述べた。また、フィリピンで「バト(岩)」の愛称で知られるデラロサ議員について、次のように述べた。 フィリピン レムラ内相 「死傷者が出たとの報告はない。私はバト上院議員を逮捕するために来たのではなく、警護するために来た」 フィリピン マルコス大統領 「今やるべきことは、国民全員に冷静になるよう呼びかけることだとの認識で一致した」 マルコス大統領は、国家警察と上院が今回の事案を調査すると述べた。 デラロサ議員はドゥテルテ前大統領の側近で、数千人の麻薬密売容疑者が殺害された強硬な取り締まりを指揮した。人権団体は、警察が組織的な殺害と隠蔽を行ったと非難している。警察側はこれを否定し、麻薬対策作戦で死亡した6000人超について、全員が武装し逮捕に抵抗したと主張している。 13日、上院周辺では警察が厳重な警備を敷いた。集まった抗議者の一部は、デラロサ議員の逮捕を求めた。

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