熊本県八代市が発注した新庁舎建設工事をめぐる汚職事件で、市の臨時議会が15日開かれ、あっせん収賄容疑で逮捕された市議の成松由紀夫容疑者(54)への議員報酬などの支払いを停止する条例案が全会一致で可決された。15日から適用される。 市議6期目の成松容疑者は議長や自民党市議団長を務めた。7日に警視庁と熊本県警の合同捜査本部に逮捕された。これまで市の条例には逮捕などで議員活動ができなくなった場合に報酬や期末手当などの支払いを停止する規定はなかった。 議会事務局などによると、議会には「職務をしていない議員に、税金から報酬が支払われ続けてよいのか」との批判が相次いでいるという。市議の報酬は月額43万1千円。 議会の閉会後、高山正夫議長は報道陣の取材に「本来は市民のために建設的な議会活動をすべきところ、市民の方には大変申し訳ない」と話した。 これまで百条委員会などで成松容疑者を支持してきた自民党市議団も全員が条例案に賛成した。村川清則団長は「他市でも多く制定されている条例ということで、反対する理由はなかった」と話した。 村川団長は自身にも多くの苦情が寄せられているとも話した。その上で、「本人がとにかく1円ももらっていないと言っていた。同じ会派なのでとにかく信じたい」と述べた。起訴された場合は自民党県連の判断に従うという。(座小田英史)