「覚えていない」71歳男が死亡ひき逃げ事故、衝突でフロントガラス破損も平然と走行続ける 「高齢ドライバー特有の行動」か

愛知県東海市で13日未明、見通しのよい直線道路で歩行者がはねられ死亡したひき逃げ事故で、71歳の男が逮捕された。事故の一部始終を捉えた防犯カメラ映像には、フロントガラスが大きく破損したまま、減速することもなく平然と走り去る異様な様子が映っていた。容疑者は「何にぶつかったか覚えていない」と一部否認しており、専門家は高齢ドライバー特有の心理状態が影響した可能性を指摘している。 ◆ガラス割れたまま“平然”と走行・・・ 今月13日未明、片側1車線の道を走るワンボックスカー。よく見ると、フロントガラスに大きなヒビが入っているのが分かる。 実はこの車、直前に、歩行者をはねる死亡事故を起こしていた。 ひき逃げの疑いで逮捕されたのは、丹羽睦夫容疑者、71歳。 事故を起こしたのは間違いないが、何とぶつかったかは覚えていないと、容疑を一部否認しているという丹羽容疑者。Mr.サンデーが入手したのは、ひき逃げの瞬間と、その前後を捉えた6カ所の防犯カメラ映像だ。 見えてきたのは、事故直後、男の驚きの行動だった。 夜道をゆっくりと歩く、帽子を被った一人の男性。およそ5分後、白いワンボックスカ―が通過していく。 事故は、ここから200メートルほど先で起きた。 車にはねられて亡くなったのは会社員の諸岡隆治さん。被害者は、歩いているところを後方から来た車にはねられたとみられている。 現場は直線が続き、夜でも比較的見通しのよい道路。 もう一度映像を見ると、直進してきた車は男性をはねた後、そのまま現場を去っている。 車のフロントガラスには破損の跡があり、大きな衝撃を受けたとみられるが、事件直後、車には止まったり、焦って加速するような気配もない。 別角度の防犯カメラにも、ほぼ同じ速度で、淡々と直進する様子が・・・。 交差点に近づくと、ウインカーを出し、左へ曲がっていった。 ◆なぜ? 事故後も平然と運転続けた理由 男は、なぜ何事もなかったかのように運転を続けたのか? 専門家は、容疑者のある心の動きを指摘する。 明星大学・心理学部 藤井靖教授: 「トラウマ性の健忘」と言われるんですけど、自分が事故を起こすわけないと思っていた場合に、起こったことを受け入れられずに、むしろ記憶を自分の中でないものとして普通に行動できるというか、供述も含めて、実際に起こったことを受け入れていない状態になってしまう。 藤井教授によると、こうした現象は特に高齢ドライバーに起こりやすいという。 明星大学・心理学部 藤井靖教授: 「エイジングパラドックス」というのが生じやすいんですね。運転技術は年を経ると落ちるのに、運転に対する自信は向上している。 警察は当時の状況を詳しく調べている。 (「Mr.サンデー」5月17日放送より)

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