「紙幣の番号を調べ2週間後に返す」などと言われ、70代の女性が現金1290万円をだまし取られる詐欺の被害にあっていたことが25日までにわかりました。 富山県警魚津警察署によりますと10月29日、魚津市内に住む70代の女性の自宅の固定電話にNTTを名乗る人物から電話があり「あなたの電話は使えなくなる。1番ボタンを押して警察と話をしてほしい」などと言われました。 70代女性が1番ボタンを押すと別の人物につながり、薬物事件で逮捕された男の証拠品に通帳があり、名前があった内容を言われました。 翌日から、刑事や検事を名乗る人物から次々と電話が入るようになり、口座の現金を手元に持つよう指示され、70代女性は指示に従い現金1290万円を自宅での保管を始めました。 11月21日になって、検事を名乗る人物が「紙幣の番号を調べる。紙幣を玄関の外におくように」などと指示があり、70代女性が現金1290万円の入った袋を置いたところ、いつの間にか持ち去られていたということです。 その後、期限が過ぎても返金されないことから詐欺の被害に気付き、警察に届け出ました。 警察は、官公庁を名乗る者から電話で口座や個人情報を質問された場合は即答しないこと、不審な電話があった場合は、一人で悩まず家族や警察に相談するよう呼びかけています。