今年4月、警察官などになりすまし、長崎県諫早市内に住む70代の女性から現金586万円をだまし取ろうとしたとして、警察は詐欺未遂の疑いで台湾出身の自称インフルエンサーの男を現行犯逮捕しました。 逮捕されたのは、台湾出身で住居不詳の自称インフルエンサーの男(34)です。 ■郵便局員から警察官へ 容疑者扱いし「シグナル」のダウンロードを指示 警察によりますと、今年4月20日頃から、郵便局員になりすました男らが、長崎県諫早市内に住む70代の女性に「あなたの送ったレターパックの宛先が不明になったまま、1か月以上置いている」「中身を確認したところ、携帯電話が複数台入っているため、警察に言わくてはならない」などとうその電話をかけ、女性の携帯電話番号を聞き出したということです。 その日のうちに、今度は福岡県警の警察官になりすました男らが、女性に電話をかけ、通信の秘匿性が高いアプリ「シグナル」をダウンロードするよう指示。 アプリの通話機能を使って「あなたは詐欺事件の容疑者として捜査されている。身の潔白を証明するために現金を捜査機関に預ける必要がある」などと伝えました。 ■「現金を取りに行く」現れた男を「だまされたふり作戦」で現行犯逮捕 女性はこれまでも複数回、特殊詐欺の被害に遭っていたことから先月27日、警察に相談。警察は女性の協力を得て「だまされたふり作戦」を開始し、犯行グループとのやり取りを共有していました。 そして今月3日朝、犯行グループから「今日、現金を取りに行く」と連絡があったため、警察官が女性の自宅付近で待機していたところ、現金586万円をだまし取ろうと女性の自宅に現れた男を、詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕しました。 警察は男を受け子とみていますが、認否については明らかにしていません。警察は背景に犯罪グループが関与しているとみて詳しく調べています。