非常戒厳令が宣布された当日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は李鎮遇(イ・ジンウ)首都防衛司令官=身柄拘束済み=ら現場の指揮官たちに電話で「銃を撃ってでもドアを壊して入っていき(国会議員を)引っ張り出せ」と指示したという。「扉を斧で破壊してでも中に入り全員を引っ張り出せ」との指示もあったようだ。検察が金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相を逮捕・起訴する際の訴状に記載された内容だ。大統領が銃器の使用に言及したことも衝撃的であり、事実であれば明白な違憲・違法だ。憲法と戒厳法によると、非常戒厳令により司法部と行政府の権限を制限することはできるが、立法府の活動を停止させることはできない。検察は一連の状況や陳述などにより尹大統領の行為を「国憲紊乱(びんらん)目的が認められる」として内乱罪に相当すると判断した。