23日に沖縄県糸満市の平和祈念公園で開かれた沖縄全戦没者追悼式で、高市早苗首相のあいさつ中にヤジや怒号が相次いだ問題を巡り、24日の県議会6月定例会代表質問で対応の在り方が議論された。県は式典運営を振り返り、厳粛で円滑な開催に向け対策を検討する考えを示した。 追悼式では高市首相のあいさつ中に会場から大きな声でヤジが起こり、一部の参加者が県警により会場外へ誘導された。これを受け、西銘啓史郎県議(沖縄自民党・無所属の会)は玉城デニー知事に見解をただした。 玉城知事は「式典は厳粛に行われたが、静かな状況でないタイミングもあった」との認識を示した。 その上で、「参加者が平和への思いを共有し、犠牲者を追悼するための式典であり、その趣旨が阻害されることはあってはならない。振り返りを行い、対応を検討したい」と語った。 西銘氏は「毎年対応を考えてこのような状況なのか。主催者として本当にあの形でいいのか。この状況が続くのであれば真に追悼式とは呼べない」と指摘。「あの人たちに『やめてほしい』と言うべきだ。県民全体がそういう考えだと勘違いされる」と対応強化を求めた。 県生活福祉部の真鳥裕茂部長は「厳粛で円滑な式典開催に向けて検討していく」と答弁した。 県担当課は取材に、入場制限の可否や運営方法の見直しを含め、「どういった措置が可能なのか検討していきたい」としている。 県は追悼式前に迷惑行為を行わないよう呼びかけるとともに、県警へ警備体制の強化を要請していた。 一方、県警は今年の警備人員は例年と同程度だったと説明。「大声を上げる行為そのものを違反として検挙することは難しい」としており、追悼式に関連した逮捕、検挙者はいなかった。(沖縄八重山日報)