政府、批判封じ込め 「愛国者統治」を誇示 香港返還29年

【香港時事】香港は1日、英国から中国に返還されて29年を迎えた。 香港国家安全維持法(国安法)の施行から6年がたち、社会統制は年々強まっている。返還記念日の恒例だった大規模デモは姿を消し、政府を批判する市民の声は封じ込められている。 香港政府トップの李家超行政長官は1日の記念式典で「『愛国者による香港統治』の原則を全面的に実現した」と述べ、自身の「実績」を誇示。スパイ行為などを取り締まる国家安全条例の施行(2024年3月)に触れ、「安全で安定した香港を築き上げた」と自賛した。 ただ、返還後も「高度な自治」を保障するはずの「一国二制度」は形骸化が進んでいる。前日の6月30日は中国主導の国安法施行から丸6年。中国メディアによると、施行から今年4月初めまでに国家安全に危害を加えた疑いで394人が逮捕され、180人が有罪判決を受けた。 香港では7月1日、多くの中国国旗と香港旗が掲げられ、政府は文化施設を無料開放するなど祝賀ムードを演出。中国本土からの観光客は記念撮影するなどして返還29年を祝っていた。

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