青森県職員逮捕、生活保護受給者から現金詐取疑い 知事が会見で怒り

生活保護受給者から現金をだまし取ったとして、青森県警は2日、青森県がん・生活習慣病対策課主事、高橋雄大容疑者(33)=弘前市城南1丁目=を詐欺容疑で逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。 弘前署などによると、逮捕容疑は、県の福祉事務所でケースワーカーとして担当していた50代男性の生活保護受給者に対し、生活保護費の過払い金の返還が必要であるとうそを言い、6月13日ごろ、現金2万円をだまし取ったというもの。署は余罪があるとみて調べている。 2日午後6時15分。県は職員逮捕を受け、臨時記者会見を開いた。宮下宗一郎知事は冒頭、「このような事態が発生したことは極めて残念。県民の皆様に深くおわび申し上げる」と頭を下げ、「公務員の立場を利用して犯罪を行うことは非常に悪質で、決して許されない」などと怒りをあらわにした。 県によると、この男性が6月29日、訪問してきた現在のケースワーカーに、「前の担当に毎月2万円を払っている」などと申し出たことから、県は翌30日に県警に相談。高橋容疑者は2023~24年度にこの男性を担当していたという。 ■勤務態度は「特に問題なし」 職員を今後処分へ 県は、高橋容疑者が男性から現金を受け取る際に領収書を渡していなかったと明かした上で、「領収書を交付せずに金銭を求めることは一切ない。そのような求めがあった場合は直ちに福祉事務所へ連絡してほしい」と呼びかけた。 過去に同様の違法行為があったかどうかについては、「確認できる範囲では類似の事例はなかった」と説明した。 報道各社から質問が相次ぎ、会見は30分以上続いた。県は、高橋容疑者が12年に入庁し、勤務態度は「特に問題はなかった」とした。 宮下知事は「県職員に対する信頼失墜につながる。二度とこのようなことが起きないよう、できる限りの対策を具体的に取っていきたい」。県は今後、現金を受け取る際は複数人での対応を徹底するほか、高橋容疑者を処分する方針としている。(三井新、小田邦彦)

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