世界的な詐欺対策作戦、1億ドル以上の資金洗浄に関与したウォレットを摘発

国際刑事警察機構(INTERPOL)は7月9日、ソーシャルエンジニアリング詐欺とそれに関連するマネーロンダリングを標的とした国際共同摘発作戦「Operation First Light 2026」の成果を発表した。 97の国と地域が参加し、5811人を逮捕、2億9300万ドル(約468億8000万円、1ドル=160円換算)の資産を差し押さえた。作戦は1月15日から4月30日にかけて実施され、世界で14万2000人以上の被害者が特定された。 暗号資産(仮想通貨)に関連する案件も確認された。タイ警察はロマンス詐欺で得た不正資金を複数の暗号資産に換え、クロスチェーンのトークン交換を利用して資金の流れを隠蔽するマネーロンダリングを摘発して2人を逮捕した。 容疑者のうち、20歳の人物の暗号資産ウォレットが、わずか10カ月で1億2250万ドル(約196億円)以上を処理していたことが判明した。 ロマンス詐欺は、犯罪者がソーシャルメディアやオンラインデートを通じて被害者との信頼関係を築いたうえで、詐欺的な投資話に誘導する手口で行われることが多い。 INTERPOLの金融犯罪・汚職対策センター所長を務める萱友信氏は、ソーシャルエンジニアリング詐欺は「依然として社会にとって重大な脅威となっている」と述べ、どの国もこの問題に単独で対処することはできないと付け加えた。 このほか、パラオで暗号資産や違法賭博サイトを悪用して外国の被害者を標的にしていた22人が国外退去処分となった。今回の作戦では、法定通貨と暗号資産の双方の不正な資金移動を迅速に凍結する仕組み「I-GRIP」も活用された。 |文・編集:井上 俊彦|画像:Shutterstock

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