点滴に汚物入れ殺害容疑の元看護師 千葉地検が殺人罪で起訴

千葉県柏市の柏たなか病院で男性患者の点滴に汚物を混入して殺害したとして、千葉地検は4日、古川美由紀容疑者(51)=同市豊四季=を殺人罪で起訴した。古川被告は逮捕当初から一貫して否認しており、裁判では検察側が古川被告の関与や殺意を立証できるかどうかが焦点となる。 起訴状によると、古川被告は今年1月30日午前3時55分ごろ、勤務していた柏たなか病院で男性患者(当時75歳)の点滴チューブに汚物を混入させて、翌31日夜に敗血症による多臓器不全で死亡させたとしている。 県警などによると、古川被告は1月29日夕から夜間当直に入り、32床ある病棟を同僚の准看護師と担当した。30日午前3時55分ごろ、担当ではない男性の病室に入り、約1分後に出てくる姿が防犯カメラに映っていたという。 病院によると、午前4時ごろに男性の容体が急変し、駆け付けた看護師長が点滴チューブの変色に気づいて新しいチューブに交換。茶色に変色したチューブを滅菌カップに入れ、ベッドの下に置いた。 その後、滅菌カップがなくなっていることに気づいた看護師長が、古川被告にカップの所在を聞くと、「スタッフステーションに移動させた」と答えたという。滅菌カップはスタッフステーションで見つかったものの、チューブ内の色は茶色から変わっていた。 捜査関係者によると、滅菌カップの内側と古川被告の看護服、男性の血液からそれぞれ検出された細菌の遺伝子情報が一致したという。県警は、古川被告の関与を裏付ける証拠とみている。【高橋晃一】

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