6日に明らかになった吉沢亮(30)の"泥酔不法侵入"が、広告業界、映画関係者たちを大慌てさせている。昨年12月30日の昼前、泥酔した吉沢が隣室に不法侵入した今回の騒動。吉沢は警視庁の任意の調べに「トイレをしたくて勝手に入ってしまった。記憶を飛ばしました」などと説明しているという。所属事務所アミューズは「滞在時間が僅か5分」「吉沢はすでにこのマンションから退去している」とし、迷惑をかけた隣人には「事務所と本人からお詫び済み」としているが、5分とはいえ不法侵入の事実は変わらない。吉沢の今後の芸能活動に影響を与えるのはもちろん、各方面への損害賠償に関係者が頭を痛めているのは間違いなさそうだ。 メディアの調査・分析を行うニホンモニター社によれば、吉沢の2024年CМ契約社数は9社だが、将来のCМキングに近い立ち位置であることも噂されるほど、その好感度は年を追うごとに上がり続けてきた。アサヒビールは今回の一報が伝えられるや否や、公式サイトから吉沢の写真や動画を全て削除し「アルコール飲料会社として事実を容認できない」と、契約の中途解約を発表した。 9日には花王も、洗口液『ピュオーラ』のCМ動画を削除。また"バイト探しサムライ"というキャラクターが好評だったマイナビのCMも、契約継続は難しいと見られている。ファンからは、役者としての今後の活動がこれからも期待されている吉沢だが、芸能プロダクション関係者に取材すると、「16年前の草彅剛(50)という前例と同じようになるのでは…」と予想する声が多い。 ■草彅は2カ月で現場復帰を果たしたものの… 2009年4月、泥酔した草彅が、深夜に都内の公園で全裸で大騒ぎをして現行犯逮捕された(後に不起訴)のが"16年前の前例"なのだが、このときのペナルティは、CМ契約全解除と約1カ月間の活動自粛だった。 「草彅のケースを参考にすれば、彼は約2カ月後に現場復帰していています。泥酔騒動による役者活動の影響は軽微に見えるかもしれませんが、あれから16年経った今も、騒動の影響は根強く残っています。草彅にはいまだにアルコール飲料関連のCМオファーが全くありませんからね。『新しい地図』が契約していたサントリー『オールフリー』は、ノンアルコールビールにもかかわらず、CМ出演は香取慎吾(47)と稲垣吾郎(51)のみ。2021年には『ミッドナイトスワン』(キノフィルムズ)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したものの、民放から主演ドラマの声が掛からないのも、スポンサーが二の足を踏んでいるからと言われています」(芸能プロ関係者) 2月14日のバレンタインデーには『ババンババンバンバンパイア』(共演/板垣李光人(22)、松竹)が、6月6日には『国宝』(共演/横浜流星(28)、東宝)の公開が予定されている吉沢。今のところ配給会社からは正式発表がないが、大河ドラマで主演も務めた輝かしいキャリアに汚点を残し、巨額の損害賠償も負うことになりそうだ。泥酔騒動の代償はあまりにも大きかった。 (芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト) ◇ ◇ ◇ 16年前の騒動では草彅剛とマスコミの間で激しいせめぎ合いがあった。関連記事もあわせてご覧ください。