事件報道で被疑者「推定無罪」の原則が侵害されがちな背景 メディアが作る「予断形成」が冤罪を生む可能性も?

一市民が刑事事件の犯人と間違われたとき、「冤罪」が生まれる。あってはならない、究極的な間違いだ。 疑われた人の人生を狂わせる冤罪はなぜ発生してしまうのか。そこに問題意識を持ち、撲滅を見据えて多方面から客観的に分析し、再発防止に役立つよう体系的にまとめた一冊「冤罪 なぜ人は間違えるのか」。 著者の西愛礼弁護士は「人は間違える」ことを受け止めたうえで、努めて冷静に「司法の落とし穴」を解き明かしている。 今回は人を誤った判断に導きやすい「先入観」をテーマに、マスメディアの事件報道における”予断形成”の問題について取り上げる。 ※ この記事は西愛礼氏の書籍『冤罪 なぜ人は間違えるのか』(集英社インターナショナル新書)より一部抜粋・再構成しています。

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