【水迫畜産】偽装牛肉は県産の半分以下の価格…元取締役の男(55)産地知らない従業員に“偽ラベル”貼らせたか

牛肉の産地を偽装し、代金をだまし取った疑いで、指宿市の水迫畜産の元取締役の男が逮捕・送検された事件です。男は、偽装した牛肉の差額分で会社の利益を上げようとし、産地を知らない他の従業員に噓のラベルを貼らせていたとみられることが、警察への取材でわかりました。 19日に送検された、指宿市の水迫畜産の元取締役水迫政輝容疑者(55)。警察によりますと、水迫容疑者は2023年、ふるさと納税の返礼品として送る商品の発注を受けた際、他の県産の牛肉を「鹿児島産」と偽り販売し、県内の会社から現金計約145万円をだまし取った疑いが持たれています。 仕入れの記録では、他の県産とされていた牛肉にもかかわらず、ラベルを貼る工程では鹿児島産と書かれたものが貼られていた今回の事件――。 警察の調べでは、仕入れや商品の原料の指定などは、水迫容疑者が1人で担い、偽装された牛肉は、ラベルに表示されていた県産の牛肉よりも半分以下の価格だったことがわかっています。警察は、水迫容疑者が差額分で会社の利益を上げようと産地を知らない他の従業員に噓のラベルを貼らせていたとみています。 「原産地」や「個体識別番号」を正しく表示せず販売したなどとして、今年3月に農林水産省から勧告を受けていた水迫畜産。4月の会見から一貫して、意図的な偽装ではないと主張していて、今回の事件についても水迫容疑者は「意図して偽装したわけではない」と容疑を否認しています。 水迫容疑者の身柄は、19日に鹿児島地検に送られましたが、警察によりますと、20日までに釈放されたということです。鹿児島地検は、身柄を拘束せずに、在宅での捜査を続けるとしています。 警察も今後、任意での捜査を続け、他の事業者に対しても同様の犯行を行っていた可能性も視野に全容の解明に努めるということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加