(CNN) 米ミシシッピ州ジャクソンの廃屋の外で2週間あまり前に黒人女性のテイシャ・フォーチュンさん(29)が木につるされた状態で死亡しているのが見つかった事案をめぐり、捜査当局は現在も捜査を続けている。 ケンタッキー州グリーンビルにあるウェストエンド墓地では、フォーチュンさんの埋葬の準備が進められている。家族はフォーチュンさんが知性や才能、信仰心の持ち主として記憶されることを願っている。 訃報(ふほう)によると、フォーチュンさんは過去10年間ジャクソンで暮らしていたが、出身はケンタッキー州だった。 ジャクソン警察はこの事案を「捜査中の死亡事案」として分類している。先週、遺体の解剖が行われたが、結果はまだ出ておらず、警察は犯罪の疑いがあるかどうかを明らかにしていない。しかし、同州における人種関係をめぐる暴力的な歴史に加え、ほかにも最近、首つりによる死亡が2件あったことから、フォーチュンさんの死には関心と懸念が集まっている。 この2件は最終的に自殺と判断されたが、それらとは別にミシシッピ州のメキシコ湾沖で先月起きた黒人男性ノーラン・ウェルズさんの死亡事案の捜査をめぐっては批判が広がっており、フォーチュンさんの件についてもさらなる疑念が生じている。 フォーチュンさんの母親はABCニュースに対し、娘は4人の子どもを大切にしていて、先月家族で最後に会ったときにも、おかしな様子はなかったと語った。「私は娘のことを分かっている。娘は自分でこんなことをしたのではない」 ジャクソン警察は、この事案が「大きな社会的関心」を集め、「SNSで臆測が広がっている」ことを認めたうえで、捜査中は臆測を広めたり結論を急いだりすることのないよう呼びかけた。 AP通信によると、ジャクソン警察は今月3日に廃屋に出動し、裏庭でつるされた状態の遺体を発見した。遺体は後にフォーチュンさんと確認された。 警察はCNNに対し、この死亡に関連した逮捕者はいないと説明していた。ただし、拘置記録によると、フォーチュンさんの子どもの1人の父親が、遺体の発見直後、この死亡とは無関係の武器関連の容疑で拘束された。 この男の兄弟であるトニー・アンダーソンさんはCNNに対し、フォーチュンさんの遺体が見つかった廃屋は男の自宅の隣にあると語った。男とフォーチュンさんは連絡を取り続けており、フォーチュンさんは男の家を頻繁に訪れていた。 それでもアンダーソンさんは、兄弟がフォーチュンさんの死に関与したとは思わないと話す。「彼はそういうたぐいの人間ではない」