「嫌がらせをしようと」元同僚の女性を監禁し、性的暴行を加えた罪に問われている男の裁判 起訴内容を一部否認 富山地裁

勤務先の同僚だった20歳女性を34時間にわたって自宅で監禁し、性的暴行を加えた罪に問われている男の初公判が富山地裁で開かれました。男は監禁や性的暴行は認めた一方、女性を脅した際の文言が異なると起訴内容の一部を否認しました。 逮捕監禁と不同意性交等の罪に問われているのは富山県魚津市の無職、高𣘺正仁被告(54)です。 起訴状などによりますと、高𣘺被告は去年9月29日午後1時ごろから30日午後11時ごろまで、34時間にわたり元同僚の女性(20)を手錠やくさりなどを使って自宅に監禁し、性的暴行を加えたとされてます。 10日、富山地裁で開かれた初公判で、高𣘺被告は逮捕監禁と不同意性交については認めた一方で、女性を脅した文言は異なると、起訴内容を一部否認しました。 冒頭陳述で検察側は、高𣘺被告と被害者の女性は元同僚で、休みの日や仕事終わりには2人で出かけることもあるほど、関係は良好だったと説明しました。 しかし去年9月、高𣘺被告は会社から聞いていた待遇と違ったことをきっかけに退職することを決め、退職する話をした際に女性が高𣘺被告に向かって、両手を振って「バイバイ」したということです。この態度に高𣘺被告はいら立ち、女性を監禁することを決め、同月29日の犯行に至った主張しました。 ■引っ越しの手伝いで訪れ、監禁される 検察側の証拠調べでは、両手両足がくさりでつながれた状態で魚津警察署に助けを求めた際の女性の写真が提出されました。続いて、女性の供述調書が読み上げられました。 供述によりますと、9月29日朝、女性は引っ越しの手伝いで高𣘺被告の自宅を訪れ、同日午後6時ごろ、高𣘺被告から「雑巾法って知っている?」などと言われ、トレーニング方法を教えてもらうため女性がうつぶせになった際に、高橋被告が女性の手首に手錠をかけ、足首をロープで縛ったということです。女性の上にまたがり、女性の顔にスタンガンを近づけ、「人を殺したことがある」「お前はもう家族や彼氏、会社の人には会えないぞ」などと言って脅したということです。

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