大阪府河内長野市で8月、警察官が包丁を持った男に拳銃を発砲し、男が死亡した事案で、大阪府警は警察官による発砲は適正だったとする調査結果をまとめ、3日に公表した。 大西冠人警務課長は「死亡したことは残念であるが、警察官の拳銃の使用は適法かつ適正な職務執行であったと判断している」とコメントした。 また、府警は3日、死亡した無職の土屋重吉容疑者(当時60)=河内長野市木戸西町3丁目=を公務執行妨害と覚醒剤取締法違反などの疑いで書類送検した。 捜査1課などによると、土屋容疑者の遺体を詳しく調べたところ、7月下旬から8月上旬、覚醒剤を使用した疑いがあることが判明したという。 今回の発砲事案は8月4日に発生した。 府警は、関係者への聞き取りや発砲時の様子を撮影したSNS上の動画を元に、当時の状況を再現する実況見分を行った。 その結果、法律や規則の要件を満たし、発砲は適正だったと判断したという。 実況見分には、拳銃を使用した警察官が立ち会ったという。 府警によると、同日午後7時ごろ、河内長野市木戸西町3丁目の路上で「包丁を持った男が暴れている」と110番通報があり、河内長野署の警察官5人が駆けつけた。 土屋容疑者が包丁を向けて近づいてきたため、男性巡査部長(32)が拳銃を構えて「包丁を捨てろ、撃つぞ」と繰り返し警告した。 それでも包丁を持って向かってきたため、約10メートルの距離で巡査部長が上空に威嚇射撃した。 なお向かってきたため、約2秒後に再び発砲し、左胸に当たった。距離は約7メートルだったという。 土屋容疑者は公務執行妨害と銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された後、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は胸を撃たれたことによる出血性ショックだった。(岡田真実)