『Copa City』レビュー。サッカービジネスを通して都市シムの楽しさと雇われ管理職の悲哀が味わえる(?)異色のシミュレーション

Triple Espressoよりプレイステーション5(PS5)、XBOX Series X|S、PC向けに発売中の『Copa City: Matchday Manager』(以下、『Copa City』)。 本作はサッカーを題材にしたゲームだが、その内容はプレイヤーが選手を動かして試合を楽しむスポーツゲームでも、サッカークラブの育成&経営を行うタイプでもない。サッカーの試合を開催する側に立ってマネジメントを行う、“サッカー試合運営シム”とでも呼ぶべき、過去に例を見ない内容のサッカーゲームとなっている。 作品のコンセプトが(おそらく)唯一無二、ゲームとしてはしっかりとした日本語ローカライズに、特段不満を感じることのない操作性、プレイヤーが行った施策に応じて反映していく街並みのグラフィックなど、遊んで楽しい要素は複数散りばめられている『Copa City』なのだが、じつは本作、運営シムとしてはなかなか難度が高め。 筆者のようなサッカーが好きで興味を持って触ってみた人間にとっては、序盤から何度もゲームオーバーになってトライ&エラーをくり返すことになった(試行錯誤すること自体は楽しい&マウスやキーボードでの操作面でストレスを感じることはなかったが。レビューではSteam版を使用)。 そこで本記事では、『Copa City』のゲーム概要と実際にプレイして楽しかった&新しさを感じた要素と、筆者がゲームプレイ中につまずいた点とその解決方法などを紹介する。サッカー好き&運営シム系苦手のプレイヤーが『Copa City』と向き合ったいち記録として、目を通してもらえれば幸いだ。 ■ 試合開催地とスタジアムを整備してイベントを成功に導く まずは『Copa City』の基本的なゲーム内容について紹介しておきたい。本作にはいくつかのゲームモードが用意されているが、いずれを選んでもプレイヤーが目指すのは、サッカーイベントの成功。イベントを成功に導くには…… 開催都市に人を呼び込む呼び込んだ人にスタジアムの席(チケット)を買ってもらうスタジアムの席を開放(チケットの増産)するには専門スタッフが必要専門スタッフの数を増やすために都市の環境を整えるその他時間経過によって発生するメイン&サイドクエストを解決 といった手順を踏み、期限内に目標の人数をスタジアムに集めるなどして、試合開催に必要なポイントを上回ればゲームクリアーとなる。 つぎに(1)〜(5)を達成するための具体的な手段を紹介していこう。 まず(1)を達成するには、スタジアムで試合をするチームの地元+そのほかの地域から試合を見たいと思う人たちを誘致することが必要。これは地域ごとに3つの層(ファミリー、コア、ウルトラス)に向けて1日1回のペースで宣伝を打つことで達成できる。ただし、盲目的に毎回お金を投入するだけでは非効率。どの客層を呼ぶべきかは対戦カードやクエスト内容によって変わるので、どの地域のどの層に来てもらいたいかを考えてお金を投入したいところ。 (1)で試合が行われる街に呼び込んだ人たちだが、じつはこの時点ではスタジアムに訪れる観客になったわけではない。そこで必要になるのが、(2)スタジアム席の開放だ。 しかし席を開放するには前述の通り(3)の専門スタッフが必要で、彼らは(1)の開催地に人を呼び込んだり、(4)の都市環境整備にも必要。そのためプレイヤーは要員の数や残り資金、サイドクエストのタイムリミットなどを見て、バランスよく割り振っていく必要がある(専門スタッフは(5)の達成やゲームの進行とともに増加。また、消費したスタッフは1日経過すると最大数まで回復する)。 このように(1)〜(5)のサイクルを回していき、試合開催に必要な条件(ポイント)を満たせば、晴れてゲームクリアー。ポイント達成時に日数が余っている場合は、試合開催まで(4)の都市開発に没頭したり、街を巡回していると見つかるサイドクエストをこなしてさらなる高評価でのゲームクリアーを目指すことも可能となっている。 ■ 慣れればトラブル発生や上司の無茶ぶりが快感に!? いざゲームクリアーのために必要な条件を整理してみると、上記のような感じで5つほどに絞れる『Copa City』だが、シム系タイトルの経験が乏しかった筆者の場合、ゲームを始めたばかりのころは画面の情報量とやれることの多さに困惑。その結果、優先して進めるべきクエストが絞り切れずにゲームオーバーになりがちだった。 とくにやりがちだったのが、(3)や(4)のスタジアムや都市の整備を急ぐあまり専門スタッフと資金を使い果たしてしまい、回復を待つ間に(5)の時間経過で起こるクエストが発生するも対応できず→ペナルティを受けてジリ貧に……という展開で、試合開催日の前に目標が達成できない“詰み”であることが発覚、イチからやり直し……という事態に陥ることが多かった。 ただ、専門スタッフと資金をいかに使っていくかを考えるのが、『Copa City』のおもしろく、またプレイヤーの個性が出るポイントでもあると感じた。数回ゲームオーバーになってからは都市整備を“がんばり過ぎない”方針でゲームを進行。序盤はボランティアスタッフ、専門スタッフの数を確保しつつ、時間経過で起こるクエストの対応を重視。すると財政面や人員不足で破綻することはなくなった。 ちなみに少し話は逸れるが、急にクエストを持ってくる際の上司や同僚のシニカルな物言いや、予定していたスポンサーの関係者が逮捕されたので新しい提携先を探さないと……」、試合開催地に着いた当日に「明後日あたりにイベントをやってサポーターを盛り上げたいんだけど!」といったような無茶なクエストを提示してくる依頼主たちの言い草がしっかり日本語でローカライズされているのも本作のある意味見どころではある。中間管理職の悲哀というか、不測の事態や各方面からの無茶ぶりが多発するイベント業界の若干ブラックな面を垣間見ることができるので、本作をプレイする際はぜひ注目してもらいたいポイントのひとつだ。 ■ 発売後のアップデートで遊びやすさ向上 ここまで筆者がサッカーゲーム全般は好きだがシム系ゲームの経験は乏しいという属性がゆえに試行錯誤しました……という体験談を書き連ねてきたのだが、じつは現在(本稿執筆時点)『Copa City』を始めた場合、ここで挙げてきたようなことが原因でつまずく可能性は低い。 なぜかというと、発売後数度のアップデートによりゲームのバランスが変化したから。ゲームクリアーに必要なメインクエストの難度はやや低くなり、サイドクエストは難度が多様化。難しめのサイドクエストを成功に導いた場合は、より質のいい報酬がもらえるようになっている。 新たなゲームモード、会長パス(Chairman Pass)が実装されたのも大きなポイント。こちらはキャンペーンモードなどで突発的に発生するクエストが発生しないうえ、サポーターの集客や都市整備の制限も撤廃。14日以内にメインの目標を達成さえすればいいという、ゆるーく都市の運営やスタジアムの整備が楽しめるモードも追加されている。 “サッカーの試合開始までの都市をプロデュースする”という唯一無二のゲーム性を担保しつつ、発売後のアップデートで遊びやすさが向上し続けている『Copa City』。事前情報なし、サッカーゲームと思って購入するととまどう面はあるものの、このゲームでしか体験できないような独特な要素が作中のいたるところに散りばめられているタイトルなのは間違いない。本記事に目を通して興味を持った新し物好きのゲーマーには、ぜひ試しにプレイしてみてほしいタイトルだ。 ■ 『Copa City: Matchday Manager』製品概要 ・対応プラットフォーム:PS5、XBOX Series X|S、PC(Steam / Epic Games Store)※GOG.com版は発売予定 ・発売元:Triple Espresso ・開発元:Triple Espresso ・発売日:2026年6月16日 ・価格:PS5版 4290円[税込]、デラックスエディションは5610円[税込]/XSX|S版 4200円[税込]/PC版 3430円[税込]、デラックスエディションは4977円[税込](Steam版)、4900円[税込](Epic Games版) ・ジャンル:シミュレーション ・対象年齢:IARC 3歳以上対象| ・対応プラットフォーム:PS5、XBOX Series X|S、PC(Steam / Epic Games Store)※GOG.com版は発売予定 ・発売元:Triple Espresso ・開発元:Triple Espresso ・発売日:2026年6月16日 ・価格:PS5版 4290円[税込]、デラックスエディションは5610円[税込]/XSX|S版 4200円[税込]/PC版 3430円[税込]、デラックスエディションは4977円[税込](Steam版)、4900円[税込](Epic Games版) ・ジャンル:シミュレーション ・対象年齢:IARC 3歳以上対象| ・対応プラットフォーム:PS5、XBOX Series X|S、PC(Steam / Epic Games Store)※GOG.com版は発売予定 ・発売元:Triple Espresso ・開発元:Triple Espresso ・発売日:2026年6月16日 ・価格:PS5版 4290円[税込]、デラックスエディションは5610円[税込]/XSX|S版 4200円[税込]/PC版 3430円[税込]、デラックスエディションは4977円[税込](Steam版)、4900円[税込](Epic Games版) ・ジャンル:シミュレーション ・対象年齢:IARC 3歳以上対象 (C) 2026 Triple Espresso S.A. All Rights Reserved.

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