相次ぐニセ警察詐欺 電話音声データを入手 追い詰めるように出る「逮捕」という言葉 実際の住所を言われるケースも 見極めるポイントは+(プラス)から始まる国際電話 警察がビデオ通話や金銭の要求は絶対ない【長野】

警察官をかたり、現金をだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害が後を絶ちません。 電話では、個人情報を出しながら相手を追い詰めようとする悪質な手口も。 その実際の音声が、こちらです。 大阪府警を名乗る男 「解決していない事件なんで、録音されると、その内容がよそに漏れてしまうと、こちらの捜査に影響してきますんで」 録音を警戒する男。 さらに…。 大阪府警を名乗る男 「〇〇さんに対して、犯行グループの1人として容疑がかかっているんですよ。最悪の場合、逮捕というところまできている」 これは、9月、県内に住む男性の携帯にかかってきた電話です。 電話を受けた男性 「いきなり大阪府警本部ですけどって言うから、あ、これはもう詐欺だなって分かったんだけど」 3年ほど前から被害が確認されている「ニセ警察詐欺」の電話です。 男性はすぐさま詐欺を疑いました。 怪しいと感じた理由の1つ、それは、電話番号が+(プラス)で始まる国際電話からの着信だったことです。 電話を受けた男性 「サクラギと言ったのかな、そんな名前でしたね」 大阪府警本部のサクラギ。 そう名乗った男は、電話した理由を話し始めます。 大阪府警を名乗る男 「金融犯罪事件の捜査をしておって、捜査の中で証拠品として押収した中に〇〇さん名義の△△銀行のカードが出てきまして、現在こちらでお預かりしております」 男性は、心当たりがないことを伝えますが…。 大阪府警を名乗る男 「ですから、今こちらに預かっているカードに対して」 男性 「ええ」 大阪府警を名乗る男 「登録されている住所を今から読み上げますから、確認してほしいんですが」 男性「はい」 大阪府警を名乗る男 「長野県…… この住所って、現住所とお変わりないですよね」 相手は、実際の住所まで把握していたのです。 電話を受けた男性 「詐欺は詐欺なんだろうなとわかったんだけど、住所までっていうと、怖いものがあるなぁと思いましたね」 さらに、男性名義の銀行口座が犯罪の資金洗浄に使用されていると話し、追い詰めるように「逮捕」という言葉も飛び出します。 大阪府警を名乗る男 「〇〇さんに対して、犯行グループの1人として容疑がかかっているんですよ」 男性 「ちょっと待ってください」 大阪府警を名乗る男 「このまま放置しておったら、ご自身の持っている資産財産とか凍結して差し押さえをしてから、取り調べになっていく。最悪の場合、逮捕、起訴というところまで来ている」 すぐに事情聴取に応じるよう求められた男性。 電話を受けた男性 「どうしても来れないんなら、専門の担当官がテレビ電話を通じてっていうようなことで」 しかし、男は警戒したのか、男性が大阪府警に出向くと伝えると、10分ほどでやりとりは終わったといいます。 これまでのケースでは、こうした電話のあとにビデオ通話でのやり取りが始まり、警察手帳や逮捕状を見せるなどした上で、捜査や調査名目でお金を要求されます。 ニセ警察詐欺による被害は、今年、県内では77件、被害額は8億円以上に上っており、去年を上回るペースで増加しています。(今年8月末時点) 今回、電話を受けた男性は直接、大阪府警に問い合わせ、詐欺電話であることを確認しました。 電話を受けた男性 「まともに汗水垂らして、働きなさいよって言いたいですよね。人のお金を搾取するっていうのは人としてどうなのかなって思いますよね」 この電話について、県警も…。 県警総合犯罪防止対策室 大谷竜司室長 「詐欺の電話に間違いありません。電話の相手は、あなたの口座が犯罪に利用されていたとかですね。あなたは逮捕・起訴されるというようなことを言っておりますけども、これは典型的なニセ警察詐欺の手口になりますので、ここは見分けるポイントかなと思います。本物の警察官はですね、事前に電話などで逮捕するというようなことを告げることはありません」 警察官が、ビデオ通話やお金を要求することは絶対にありません。 そして、+(プラス)から始まる国際電話には、特に注意が必要です。 県警総合犯罪防止対策室 大谷竜司室長 「本物の警察官も、捜査などで電話をしてくるという可能性はあります。ただ、プラスの電話からかかってきて、警察官だというようなことは絶対にありえませんので、そういった場合は詐欺になりますね」 自宅の固定電話の場合は、国際電話の利用休止を申し込む。携帯電話の場合は、警察庁推奨のアプリを使って、海外からの電話を防ぐことも有効です。 ニセ警察をはじめ、あの手この手で忍び寄る特殊詐欺。 まずは、何より「犯人と話をしない」こと。 警察は、国際電話や知らない番号からの電話には出ないなど、注意を呼びかけています。

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