【漫画家に聞く】泥棒が入った家の家主と談笑? 男女の物語が思わぬラストに『ノット・ルパン』

泥棒が家の中を物色している最中、ちょうど家主の女性が帰ってきた。慌ててその場を去ろうとした彼に、女性がかけたのはまさかの一言で……。 空き巣の犯行が思わぬ展開を見せる漫画『ノット・ルパン』が、Xにアップされた。今回は本作の作者である蒼崎渚(@Aosaki_Nagisa)氏に、創作の経緯や展開について話を聞く。(青木圭介) ーー泥棒が、入った家で好きだったマネージャーと再会する物語が面白かったです。本作を創作した経緯を教えてください。 蒼崎渚:泥棒の話を描きたいというところから考え始めて、泥棒なので何かを盗むじゃないですか。「盗む」から何か発展させられるかなと思ったときに、まず浮かんだのが野球の「盗塁」でした。次に浮かんだのが『ルパン三世 カリオストロの城』の、「心を盗む」という描写。「泥棒」「盗塁」「心の盗む」の3つで、何かできそうだなと思ったんです。 「心を盗む」から、女性のキャラクターが出てくる。「盗塁」だから主人公は元野球部がいいな、とかですね。じゃあ女性キャラクターは野球部の元マネージャーだなと決めて、泥棒に入ったらたまたま元マネージャーの家だった、で物語を作れそうだなと考えました。 ーー元マネージャーが警察官だったというラストはどのように考えましたか? 蒼崎渚:やっぱり主人公が泥棒なので、良くない終わり方をしないとな、とは考えているときからずっと思っていたんです。女性とくっついてハッピーエンド、というわけにはいかないじゃないですか。単純に短いページで収めないといけなくて、泥棒なので当然主人公がずっと家にいることはない。だったら女性を警察官にして、去り際に逮捕させてしまえと思いました。流れ的に作ったラストだったんですけど、いい感じにまとまってよかったです。 ーー全体を通して、引き込まれる驚きがある作品だと感じました。読者を引き込むために意識したことはありますか? 蒼崎渚:当たり前ではあるんですけど、「めくり」と構成は意識していますね。ページをめくった直後のコマに美味しいポイントがくるように考えながら、構成を組み立てています。 ーー本作のなかで、蒼崎渚氏自身が気に入っているポイントを教えてください。 蒼崎渚:主人公の「砂糖はハタチで捨てた」ですかね。昔描いたときはなかったシーンで、描き直したときに付け足したんです。コメントで言及してくださった方とかもいて、改めて自分でも気に入っているシーンだなと思います。 ーー蒼崎渚氏が漫画を描き始めたきっかけは? 蒼崎渚:漫画を読むのは元々好きで、特に熱中するようになったきっかけは西森博之先生でした。『今日から俺は!!』や『天使な小生意気』が大好きで、のめり込んでいきましたね。そしてすごい失礼な話なんですけど、西森先生の絵だったら、なんかちょっと描けそうかなと思ったんです(笑)。シンプルな雰囲気だったりデフォルメされた絵だったり、その失礼な勘違いがきっかけで描き始めたので、西森先生の影響はすごく大きかったですね。 ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか? 蒼崎渚:個人で活動しているので、本当に自由に描かせてもらっています。今後もそのときそのときに描きたいモノを描いていきたいです。あと今後は連載企画だったり、Xに1ページ漫画をアップしたりと、いろいろやっていけたらなと思っています!

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