茨城・水戸市でネイリストの女性が元交際相手の男に殺害された事件。 14日に行われた初公判で、被告の男が「殺害することで交際の前に戻り、人生をリセットしたい」との思いから犯行に至ったことなどが明らかになりました。 事件は2025年の大みそか、水戸市内のアパートで起きました。 ネイリストの小松本遥さん(当時31)が、自宅で首を刺されるなどして殺害されたのです。 小松本さんは2025年7月に結婚したばかりで、妊娠5カ月でした。 事件発生から3週間後、殺人の疑いで逮捕されたのが、元交際相手の大内拓実被告(29)。 14日の初公判で検察側が明らかにしたのは、大内被告が犯行に至った経緯です。 2024年1月から小松本さんと交際をスタートした大内被告。 しかしその年の11月ごろ、小松本さんから別れを切り出されます。 納得できなかった大内被告は何度も連絡を試みますが、小松本さんはそれらを全て拒否。 大内被告は小松本さんの知人経由などで接触を図りますが、どの手段もうまくいかない日々が続いたといいます。 検察側は、大内被告の当時の心境について「小松本さんを殺害し、交際の前に戻り、人生をリセットしたいと考えた」と指摘しました。 そして、事件発生5日前、人気キャラクターのぬいぐるみを購入した大内被告。 その中に位置情報を特定できる紛失防止タグを仕込みます。 この紛失防止タグ入りぬいぐるみを段ボールに入れたうえで、懸賞の当選者へのプレゼントを装い、小松本さんの実家の玄関先に置いたのです。 翌日、紛失防止タグが入ったぬいぐるみを夫と住むアパートに持ち帰った小松本さん。 大内被告は紛失防止タグから得た位置情報をもとに、現場となった小松本さんの自宅周辺をうろつき始めます。 事件前日には、凶器のハンマーと変装用の帽子などを購入。 そして事件当日、小松本さんの車のナンバープレートに新たに購入した紛失防止タグを粘着テープで貼り付けます。 この紛失防止タグで小松本さんの位置を把握した大内被告は、小松本さんが自宅に戻ったタイミングで段ボールを抱え、宅配業者を装い小松本さん宅を訪問。 玄関ドアを開けた小松本さんの視界を段ボールで遮り、持っていたハンマーで小松本さんの頭を複数回殴打したうえ、部屋にあった包丁で小松本さんの首を突き刺したということです。 裁判長から、起訴内容に間違いがないか問われた大内被告は「ないです」と述べました。 弁護側は起訴内容については争わず、量刑について争う姿勢を示しています。 判決は9月30日に言い渡される予定です。