沖縄出身のバンド・HYが15日、映画『時給三〇〇円の死神』(酒井麻衣監督、10月2日公開)の主題歌「心海(しんかい)」のミュージックビデオ(MV)を公式YouTubeチャンネルで公開した。 MVには、同作でなにわ男子の西畑大吾(29)とダブル主演を務め、花森雪希を演じる福本莉子(25)が出演。酒井監督が映像のディレクションも手がけ、映画本編へとつながる花森の物語が描かれている。 映画『時給三〇〇円の死神』は、作家・藤まるによる同名小説が原作。コミカライズもされ、累計発行部数は36万部を突破している。 父親の逮捕や両親の離婚など、不幸が重なり人生に絶望していた大学生・佐倉真司(西畑)は、同級生の花森雪希(福本)から「死神」のアルバイトに誘われる。時給は三〇〇円。死者の心残りに寄り添い、願いをかなえる手助けをして、あの世へ送り出す仕事だった。 「心海」は、HYの仲宗根泉(42)が映画のために書き下ろした新曲。「レクイエムのような曲にしたい」という思いから制作され、喪失を抱えながらも大切な人を思い続ける心情を、温かく包み込むように表現した。タイトルには、深さを測ることのできない「海」と、亡き人にも残るという「無念」の深い心の傷を重ねたという。仲宗根は楽曲について、「映画の主人公ふたりの感情も飲み込んで書かせていただきました」とコメントしている。 MVは、花森と佐倉が出会う前を描いた映画のプロローグ的な作品。自らの運命と向き合えず、孤独を抱えてきた花森が、「死神」のアルバイトを通じて少しずつ自分自身と向き合おうとする姿を映し出す。ラストは映画本編へとつながる演出となっている。 HYのメンバーと初めて対面したという福本は撮影を振り返り、「まさか映画がクランクアップした後に、また花森さんを演じられるとは思っていなかったので、うれしかったですし、皆さんとお会いできてとてもうれしかったです」と喜びを語った。