「ゾンビたばこ」とも呼ばれる指定薬物のエトミデートをプロ野球広島カープの羽月隆太郎元選手に譲り渡したなどとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員滝口涼介被告の初公判が16日、広島地裁で開かれた。 滝口被告は2023年に共通の知人を通じて羽月元選手と知り合い、昨年4月頃に行きつけの東京のバーで滝口被告がエトミデートを使用していたところ羽月元選手が興味を持ったので初めて吸わせたと証言。その後3、4回、東京遠征時に直接対面し、エトミデートを譲渡していたという。 同年11月頃には羽月元選手からの要望と仕事の都合で会いに行けないため大野寮宛にレターパックでエトミデートを郵送。品名は「野球カードBOX」としたとした。 羽月元選手以外への譲渡はなかったと証言し、検察官から一人の野球選手の人生を大きく変えたことを問われると「僕と会わなかったらそうならなかった。彼の野球人生を奪って申し訳ないです」「本人はもちろん、球団関係者、ファンの皆さんに申し訳ないことをしたと思っています」と謝罪の思いを述べた。 起訴状によると昨年11月15~19日、羽月元選手宛てにエトミデートを含む液体若干量が入ったカートリッジを発送し受け取らせた他、東京都内の路上で同液体約0・9グラムを所持したとしている。 羽月元選手は指定薬物を使ったとして今年1月に逮捕され、同法違反罪で執行猶予付きの有罪が確定した。