9月18日(金)夜21:00〜に最終回を迎えるドラマ『リーガルビート –逆転の法廷–』(テレ東系)。本作は、主人公の吃音がある新人弁護士・泰地空(鈴鹿央士)が、弱い立場にある依頼人の“あげられない声”に耳を傾け、寄り添い、解決に導く物語です。 このドラマは、現実の社会とリンクする繊細で切実な問題に焦点を当てています。中でも「ハラスメント」「合理的配慮」を取り上げたエピソードには、考えさせられるシーンがたくさんありました。コラム前編では、この「ハラスメント」にまつわる第6話を振り返りたいと思います。 弁護士・泰地の元に相談にやってきたのは、派遣社員として働く倉野(白石美帆)。派遣先の若手社員・大塚(岐洲匠)をつき飛ばし、訴えられてしまったと言います。しかし話を聞くと、倉野は大塚から日常的にセクハラを受けており、トラブルが起きた時も反射的に振り払おうとして、つき飛ばす結果になってしまった、と言うのです。大塚は「正社員」で、倉野は「派遣社員」。その立場差から、セクハラも笑顔で受け流すことしかできませんでした。 相手側の弁護士は口頭弁論で、社内行事の写真を取り上げ、“大塚の隣で笑っている倉野”の姿を指摘。「日常的にセクハラを受けているのに、(隣で)笑えるのはおかしい」「ふたりの年齢差を考えれば、一般的には“若者がおばさんにセクハラ”するはずがない」と言うのです。さらに、倉野は大塚に恋愛感情を抱いていたのではないか、とまで言ってきたのでした。 口頭弁論が終わった後に倉野は、「こっちは社員の機嫌ひとつで首を切られるかもしれない立場で、はっきり拒否も拒絶もできないだけ!」と激しく憤ります。