アメリカを訪問中の高市首相は国連総会で初の一般討論演説に臨みました。演説に先立ち、トランプ大統領とも会談。米中首脳会談を前に緊密に連携することをアピールしました。 24日に米中首脳会談を控えるタイミングで行われた日米首脳会談。 アメリカ・トランプ大統領 「彼女は素晴らしい首相になるだろう。歴史に名を残す首相の一人となるはずだ」 高市首相 「ドナルドと私が、国連本部でこうやって首脳会談をするということは、世界に向けて日米同盟の強さを示すことになると考えている」 トランプ大統領が高市首相を称賛し、高市首相も「ドナルド」とファーストネームで呼ぶなど良好な関係をアピール。中国をめぐる様々な課題について緊密に連携していくことを確認しました。 高市首相 「きょうは、たくさんのイシュー(課題)を話したいので、そろそろ会談を始めましょう」 その二人がそれぞれ臨んだのが、国連総会の一般討論演説。独自の主張を強く打ち出したのがトランプ大統領です。暴走のリスクが指摘されている人工知能『AI』については。 アメリカ・トランプ大統領 「アメリカはAIを規制しようとする国際的な枠組みは一切拒否する」 中国との“AI覇権争い”を念頭に開発規制に反対する姿勢を示してきたトランプ大統領。そのうえで。 アメリカ・トランプ大統領 「人工知能『AI』の呼称を今後Super Intelligence(超知能)に改称する。Artificial(人工)という言葉を使うと、知能がまがいもののように聞こえてしまう。世界中で『人工』という表現の代わりに、より正確な『スーパー』という言葉が使われるだろう」 また、トランプ大統領が強く非難したのはICC=国際刑事裁判所についてです。 アメリカ・トランプ大統領 「アメリカはICC(国際刑事裁判所)という制御不能な機関に反対する。ICCの全ての加盟国に対し、このならず者機関から即座に正式に脱退するように呼びかける」 トランプ大統領はICCを、「反米的」「邪悪な集団」などと批判。加盟国に即座に脱退するよう呼びかけました。 トランプ政権は、ICCがイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出したことなどに反発。赤根智子所長らICCの複数の高官を制裁対象に指定しています。 トランプ政権が圧力を強めるICCに対し支持を表明したのが高市首相です。 高市首相 「戦後の日本は、平和国家として、いかなる紛争の解決においても 法の支配を重視してきた。様々な国際裁判所を一貫して支持し、判事を輩出していることにも表れています」 「国際秩序に大きな揺らぎが生じている」としたうえで、「法の支配」を重視する日本の立場を訴えました。ただ、トランプ政権によるICCの赤根所長らへの制裁そのものには、言及を避けています。 就任後初の国連演説と日米首脳会談を終えた高市首相。 (高市首相) 「アジアでも厳しさを増す安全保障環境のもと、本日このタイミングでのトランプ大統領との会談は、日米同盟の強さを世界に示すものになったと確信しています。日本と米国が、共に強く豊かになるため、そして、地域の平和と 安定のため、日米同盟をさらに揺るぎのないものにしていく覚悟です」