スリランカで2019年、キリスト教のイースターサンデー(復活の主日)に発生し、270人が死亡、500人以上が負傷した連続爆破事件で、同国の高等裁判所は22日、爆破攻撃を計画したとして起訴された男性被告15人に対し、拘禁200〜260年の刑を言い渡した。 首都コロンボであった裁判で、自爆攻撃の首謀者だと検察が特定したナウファー・ムラヴィ被告らに有罪判決が告げられた。無罪となった被告も9人いた。 有罪とされた被告らの全財産の没収も命じられた。 この事件では、三つの教会と三つの高級ホテルで同時多発的に爆破があった。死者のほとんどはスリランカ人で、その多くが子どもだった。 外国人の死者も45人に上った。インド人11人、イギリス人8人、アメリカ人5人のほか、オーストラリア、バングラデシュ、中国、デンマーク、日本、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコの国民も含まれていた。 スリランカにおける、2009年の内戦終結以降で最悪の爆破事件となった。 実行犯は全員、爆破の際に死亡した。捜査当局は、イスラム過激派の仕業だと断定した。 スリランカのイスラム教徒少数派の25人が起訴された。罪状は計2万3000件を超えた。被告の1人は拘束中に死亡した。 ■「情報収集の失敗」 この事件をめぐっては、スリランカ当局が「重大な情報収集の失敗」があったと指摘した。議会では、インドから攻撃に関して情報提供があったにもかかわらず、当局が適切に共有していなかったことが明らかになった。 最高裁判所は2023年、マイトリパラ・シリセナ元大統領に対し、事件の犠牲者への賠償金として数百万ドルを支払うよう命じた。シリセナ氏には、国家安全保障上の不備によって攻撃を招いた責任があると判断した。 先月には、爆破事件を招いた過失致死罪で起訴された元高官2人が死刑判決を受けた。スリランカでは数十年にわたって死刑執行が停止されており、死刑判決は通常、終身刑に減刑される。 スリランカでは長年にわたり、事件の犠牲者への正義を求めるデモが、定期的に開かれている。 この事件では、情報機関のスレシュ・サレイ元長官に対する捜査が進行している。元長官は、イスラム過激派と共謀して爆破事件を計画した嫌疑がかけられ、2月に逮捕された。関与の疑いについては否定している。 事件の数カ月後に選挙で大統領になったゴタバヤ・ラジャパクサ元大統領も、嫌疑を否定している。元大統領はイスラム過激主義に対策を取ることを公約に掲げ、大統領選で勝利した。 出国を禁止されているラジャパクサ元大統領は、進行中の捜査に関連して自らが逮捕される可能性を排除するよう、裁判所に求めている。 (英語記事 Sri Lanka court convicts 15 men over deadly Easter Sunday bombings)