【追跡事件簿】婚姻制度悪用、14もの姓名乗る…「ネームロンダリング」による詐欺事件、熊本県内でも確認 その狙いとは…

婚姻や養子縁組の制度を悪用して改姓を繰り返し、過去の犯罪歴を隠そうとする「ネームロンダリング」。熊本県内でも、この手法を使った詐欺事件が確認されている。事件の発覚や捜査を遅らせる狙いがあるとみられる。ただ、「怪しい改姓」であっても、自治体は書類上の不備がなければ受理を拒めず、未然防止は難しいのが実態だ。 「名前を何度も変えながら、車両購入契約を結んでいる人がいる」-。情報提供を受けて捜査を進めていた熊本中央署は5月、詐欺の疑いで、自称福岡市、無職の50代男を逮捕した。 男は2022年8月20日~9月上旬ごろ、熊本市東区の自動車販売店で、代金を支払う意思がないのに、分割払いで中古車1台(販売価格170万円)の購入を申し込み、だまし取った疑いがある。男は「だまし取る目的はなく、代金は支払うつもりだった」と容疑を否認した。 捜査幹部によると、男は車両を購入する際、職業や年収を偽っていたという。加えて、自らの姓も犯行前後で変えていた。県警が調べると、男は08年ごろから計20回、結婚と離婚を繰り返して姓を変更。実に14もの姓を名乗っていた。

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