シティの不正を暴いた天才ハッカー 英雄か、ただの泥棒か。「フットボール・リークス」の創設者ルイ・ピントの現在

115件中114件の有罪が認定され、再び注目を集めているマンチェスター・シティの財務規則違反問題。 2023年にプレミアが告発し、3年を経て今回の判決に至った。シティは控訴を予定しており、最終的な制裁処置等の決定は数年後になると見られている。 シティは2009年から2018年にかけて財務規則に違反したとされているが、それを公にした人物がいる。それがルイ・ピント氏だ。同氏はハッキングにて得た情報を自身のサイトである『フットボール・リークス』にて公開していた。 『BBC』によると、当時は本名ではなく、「ジョン」という偽名を使っており、ポルトガルのメディアである『Record』に情報を提供していたという。 当初、サイトの標的は彼の出身地であるポルトガルの強豪ベンフィカやポルトだったが、次第にターゲットは広範囲となり、クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシといった著名な選手にまで及んでいる。 そんなピント氏だが、情報源はクラブへの不正アクセスであり、2019年にハンガリーで逮捕されている。その後ポルトガルに引き渡され、2023年に恐喝未遂、データへの不正アクセス、通信違反の有罪判決を受け、執行猶予付きの懲役4年の判決を下った。 サッカー界では、特にシティの不正を暴いた人物として注目されているが、そのデータの入手方法は違法だ。実際に裁判で有罪判決を受けており、同じく不正アクセスの被害者であるベンフィカの弁護士を務めるルイ・パトリシオ氏は「彼は単なる泥棒で、ハッカーだ。それだけだ。彼の行為は許されない。犯罪であり、言い訳は通用しない」と述べている。 一方でピント氏の内部告発を重要視している人物もいる。それが元ポルトガルの政治家で外交官のアナ・ゴメス氏。「彼が暴露したことは非常に重要だ。彼は我が国の司法の対象ではなく、協力者になるべきだ」と持論を語った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加