イギリス対テロ警察(CTP)とイングランド南西部グロスタシャー州の警察は27日、同州にあるフェアフォード空軍基地近くで、テロ行為の準備と爆発物関連の法律違反の疑いで男性5人を逮捕したと発表した。3台の「不審車両」が空軍基地に向かって走行していると通報があったという。基地はアメリカ空軍が長年使用し、最近ではイランに対する防衛的攻撃の拠点として使っている。 現地時間27日午前0時45分ごろの通報を受け、重大事態が宣言され、フェアフォード空軍基地付近の家屋数十軒の住民が避難した。 基地付近では、イギリス陸軍の爆発物処理班が車両を調べており、対テロ警察が捜査を主導している。 当局は、近隣のウェルフォード村から避難した住民には、この夜は帰宅できないと伝えたものの、事態は収束したと考えているという。 空撮写真には、遠隔操作ロボットが森林地帯で停車中の白いバンに接近する様子が写っていたが、警察はロボットの使用を明らかにしていない。 現場周辺には半径400メートルの立ち入り禁止区域が設けられ、大規模な緊急対応の一環として危険区域対応チームが出動した。 アンディ・バーナム英首相は、基地付近の「非常に憂慮すべき」状況について常に報告を受け続けた。 フェアフォード空軍基地は長年にわたりアメリカ軍が使用し、最近ではイランへの防衛攻撃の拠点として米軍機が利用している。 ドナルド・トランプ米大統領は、逮捕者たちは「大きな損害を与えようとしていた」と述べ、「我々は長いこと彼らを監視し続けていて、ついに捕まえた」と話した。 ウェス・ストリーティング英国防相は、ピート・ヘグセス米国防長官と連絡を取ったと述べた。 米空軍の報道官は、米軍要員は警戒を怠っていないと述べたが、具体的な警備方法については言及しなかった。 米国防総省は、米空軍第48戦闘航空団が駐屯するイングランド南東部サフォーク州にあるレイクンヒース空軍基地の脅威レベルを、上から2番目のカテゴリーに引き上げた。 対テロ警察とグロスターシャー警察は、捜査は初期段階であり、5人の男性は27日夜の時点でまだ拘束されていると述べた。 BBCが入手した情報によると、逮捕は情報機関が主導したものではなかった。男性らは当初、グロスターシャー警察に逮捕され、爆発物取締法違反の疑いで拘束された後、テロ行為の準備の疑いでさらに逮捕された。 警察が他の人物を捜索しているかどうかについて、グロスターシャー州警察のマギー・ブライス本部長代行は同日夜の記者会見で、この件は「収束した」と考えていると述べた。 BBCは、5人の逮捕時に撮影されたとされる画像を入手した。画像には、フェアフォード空軍基地の緊急出動用ゲート6Aの滑走路入口から約350メートル離れたウェルフォードで拘束された男性たちが写っていた。 BBCは写真の出どころを確認できていないが、BBCヴェリファイ(検証チーム)が画像の位置情報を特定し、本物の可能性が高いことを確認した。 地元住民はBBCに対し、27日未明に基地付近で不審な動きがあったため警察に通報したと話した。 匿名を希望するこの女性は、最初に国防省警察に電話したが誰も応答しなかったため、緊急通報用の電話番号「999」に電話したと話した。駐車しているバン3台とマスクを着用した男性たちのグループを目撃したという。 国防省はコメントを控えた。 複数の住民は、早朝に自宅から避難させられ、レジャーセンターに移動したと述べた。 住民のジュリアン・タズベリー氏は、午前7時に警察が自宅のドアをたたく音で目が覚めたと話した。ウェルフォード村では85世帯に避難勧告が出された。 「警察官が何人かいて、車寄せにはパトカーが3台もいて、『避難してください。重大な事件が発生しました』と言われた。でも、詳しいことは教えてもらえなかった」と、タズベリー氏は話した。 別の地元住民が基地に向かう3台の車両を目撃し、「すぐに」警察に通報したのだとも、タズベリー氏は述べた。 「ジェフ」とだけ名乗った住民男性は、午前2時に外で叫び声がしたのだと話した。 窓の外を見ると、家の外で男性たちが警察に拘束されているのが見えた。男性たちは武装していて、まるで現実とは思えない光景だったという。 グロスターシャー警察によると、27日夜の時点で帰宅はできないと、避難した住民たちに伝えたという。 コストウォルド地区議会の副最高責任者、デイヴィッド・スタンリー氏によると、家族や友人の家に泊まることができない被災者のために、同議会が宿泊施設を手配する予定だという。 (英語記事 Five arrested as counter-terror police investigate major incident near RAF Fairford)